昨日の話の続き。
塾によっては、入ってみたら最初に聞いていない「なんとか費」がかかったということもあるようだ。
それでなのかどうなのか知らないが、うちの塾にも「諸経費はかかりますか」とか「夏期とか冬期のときはどれくらいプラスされるんですか」とか「施設費はおいくらですか」なんて問い合わせがくることがある。
そういうご経験をどこかでされた方なのだろう。
弊塾では(ウェブサイトにも広告にも書いてある通り)、広告や公式サイトの受講料のページに示した金額以外のお金は一切いただいていない。
全部丸見えである。
施設費なんていただいたことがないし、諸経費については以前いただいていた時期があったが料金の簡素化を目指して月額授業料に含めることにして(開校時と月額授業料が変わっている理由の主たる部分はこれ)廃止している。
講習の費用を塾生からいただいたことなんて一度もない。
月々の授業料+年3回の教材費、これ以外にいただいているお金は全くない。
春期講習のときも夏期講習のときも冬期講習のときも定期テスト対策のときも、月々のお支払いは変動しない。
補習をやったのでその分、今月は変動していますなんてこともない。
年3回の教材費には講習のときに使うテキスト代や学力テスト代のぶんも入っている。
塾でやるテスト=教材の一部というのが弊塾の開校当初からの考え方。
そのため学力テストを年6回やり、さらに入試対策用にたくさん教材を用意する中3が他学年と比べて教材費がどうしても膨らんでしまっているが、これについては必要なものなのでご理解いただくしかない。
これを「安く見せよう」と思えば「講習の費用です」「これはテスト代です」とそれぞれ別で計上してその都度加算していただくことにすればいいのかもしれないが、そういうことはやったことがないしやるつもりもない。
今はないだろうが、昔の塾には「冷暖房費」なんてとっているところもあったそうだ。
驚き桃の木である。
最近でこそ流れが変わりつつあるが、デフレ社会が長く続いた日本。
そのせいだろうか、本体の価格を抑えているように見せて別でいただくという手法は塾に限らず世の中のあちこちに見られる。
安いとか高いとかではなく(それは人によって感じ方も違う)全部でいくらかかるのかきちんとお示しすることが誠実なのではないか。
誠実でありたいと思う。
そういう考え方でこの塾はやってきたし、これからもやっていく。