通過点

4月頃だったか、大垣市内の普通科四高の今春の大学合格実績を眺める記事をここに書いた。
大学受験は甘くなく、北高がこの地区では一番上だと言っても北高に行ったからといってみんなが国立大学に進めるわけではないが(受験そのもので失敗したり選択を間違えていたり(高望みなど)それ以前に成績的に届かなかったりそれはいろいろ)、とりあえず北高に行けば上は一番高いところで東大から「挑戦権」が得られる感じ。
つまり北高で学年トップレベルなら東大を狙っていると言っても冗談だとは思われないという感じだ(最近は以前よりちょっと苦しいようだがOBのはしくれとしては冗談にならないよう頑張ってほしい)
冗談だと言われないというだけでうかる保障は全くないが。
同じようなことを言えば東高なら名大まで狙えるし、南高も(年によるが)名大までなら何とかという感じ。
西高ならどうにか国立大学のどこかを「目指す」ことはできるという印象。
以上はざっくりとした印象だ。

 

 

もっとも、東高や南高から名大に進めるのは北高から東大に進むのと同じぐらいごくわずかな生徒で、西高から国立大学に進むのも同様だ。
それぞれ校内では「すごく頑張った」レベルだということは書いておかないといけない(だから今春、うちの24期生の一人が東高から名大に進学したと報告してくれたときは驚いた。よく頑張ったと思う)
しかしそもそも合格者を出せない高校よりは挑戦権が得られる(頑張って良い成績を上げれば狙える)だけ進学環境が良いともいえる。
普通科を目指す高校受験は、そうした大学へ進学する環境を求めてのもの。
いくら受験は本人次第とはいえ、国立大合格者をもう何年も出していいない高校から国立大学を目指すことが厳しいのは容易に想像できる。
逆に、北高に行けば、あるいは東高に行けばこれくらいの大学に行けるなんてことは全然ないから注意が必要だ。
最近では一般入試ではない進学方法も充実してきているから、本人にとって何がよい方法なのかを考えることはさらに複雑で難しい。
高校受験は通過点。
大学受験も通過点。
頑張ってほしい。
それぞれの通過点で力を発揮できるような土台作りをやるのが私のような中学生までを教える人間の仕事だと思っている。
この先も通じる勉強に対する向き合い方を。
高校入試対策はそれを身につけるいい機会でもある。