今春の大学入試結果が続々と各高校のウェブサイトに掲載されていた。
他校が続々と載せる中、大垣北高の結果がなかなかサイトに載らないと思っていたら、案の定、速報しようというモチベーションがあまりわかない、厳しい結果だったようだ。
現状、立ち位置がよく似ている(だろう)岐阜北高校と大垣北高校を比較する。
本当は(OBの端くれとしては)大垣北高と岐阜高と比較したいところだが、比較するには岐阜高は遙か上のほうになってしまった。
まず、国公立大の最上位とされる東京一工について
・東大の合格者数
岐阜北1/大垣北2
・京大の合格者数
岐阜北1/大垣北4
・一橋+東工大の合格者数
岐阜北0/大垣北2
学区が撤廃されて、西濃からも優秀な生徒はどんどん岐阜高に行けるようになったと言っても、近くの大垣北高を選ぶ生徒はまだいるということだろう。
うちの卒業生で東大に行った生徒も東工大に行った生徒も京大に行った生徒もみんな大垣北高からだった。
いっぽう、岐阜市のほうで東京一工を目指すようなレベルだったらまずは岐阜高校を目指すだろうから、まあ妥当な結果といえる。
次にいわゆる旧帝大レベルについて。
ここでは上記の東大と京大を除いて合計してみた。
・名大の合格者数
岐阜北32/大垣北23
・東大京大以外の旧帝大(北大+東北大+名大+阪大+九大)合格者数
岐阜北42/大垣北28
東京一工こそ少ないが、このレベルになると岐阜北が逆転して明らかな差をつけている。
・筑波大+横国大+神戸大の合格者数
岐阜北6/大垣北15
・金岡千広(金沢大+岡山大+千葉大+広島大)の合格者数
岐阜北19/大垣北9
TOCKY(筑波大・お茶の水女子大・千葉大・神戸大・横国大)という分類もあるそうだが、岐阜北にも大垣北にもこの春はお茶の水女子大の合格者がいないようである上、千葉大が金岡千広とダブるので、筑波+横国+神戸という分類にした。
ランクとしては国立大学一般よりは上という感じだろうか。
このクラスは生徒の志向の違いであるかなと思わせる結果になった。
両方を足すとほとんど同じ。
今年の大垣北高卒業生は地方都市が嫌いだったか!?
「家から通える国公立」という目線で見ると・・・。
・岐阜大学の合格者数
岐阜北53/大垣北48
こちらはほぼ同じくらいか。
・通えそうな範囲の国公立大学合計
(既出の名大・岐大も含む愛知県・岐阜県・滋賀県の国公立大学)
岐阜北149/大垣北115
地元括りで比較した。
自宅生になり得そうな範囲。
滋賀県といっても彦根(滋賀大学経済学部など)はまだ通学圏内といえるが大津(滋賀大学教育学部)はもう隣が京都でかなり遠いから、同じ滋賀大学でも通える・通えないの違いが出るだろうし、三重県(三重大)は西濃の最南部(旧南濃町あたり)からだったら養老鉄道で桑名に出て近鉄に乗れば名古屋の諸大学よりも近いぐらいのものだが、そういう細かいことを考え出すと、公共交通に恵まれない、つまり大垣駅に出るまでが大変という家なら名古屋であっても自宅からの通学はほぼ無理だとかいうように一人一人の自宅の場所によって個々に事情も変わるので、ここでは便宜的に岐阜県・愛知県・滋賀県という分類にしてみた。
ここでは岐阜北高の方が健闘しているようだ。
このような学校全体の数字の問題など当事者である生徒たちにとってはどうでもよくて、一人ひとりが満足のいく結果を得られることが大事だ。
こういう比較は部外者にしか需要はないだろう。
とはいえ、大垣北高のこの数字はちょっと寂しいように思う。
頑張ってほしい。
こんなことを書き散らしておいてなんだが、世間的にあるいは入試の偏差値的に「いいところ」でなく、自分が希望したところ、自分の満足できるところへ行ってほしい。
そして大学に入ることになったら、それが自分にとってどういうつもりだった大学であれ、受験のことは忘れて前を向いて歩んでほしいと思う。