一貫

公立の中高一貫校、愛知県では2025年春の開設に向けてずいぶんフィーバーしているよう(なニュースを見るの)だが、岐阜県は今のところ様子見。
先日、県教委が出した「岐阜県立高等学校の活性化に関する検討まとめ(令和5年度版)(入試等の年に引きずられて令和6年=2024年と書きたくなるところ、これは3月までの旧年度のまとめとして年度末に出しているもののようで、だから令和6年(2024年)3月に出た令和5年度版)でも、保護者や教育現場へのアンケート調査の結果を引用しつつ、
…併設型中高一貫教育校に対するイメージにやや変化が見られるものの、顕著なニーズの高まりは見られないことから、引き続き県内ニーズや全国の設置状況の把握に努めていく。(上記「活性化まとめ」からの引用)
という、要するに「今のところやるつもりはありません」的な言い回しで締めくくっている。
愛知県では既に伝統校から新設校まで数ある私立中学校によって中高一貫という選択があるということが定着している感じだが、岐阜県では県内私立に中高一貫校が少ない上に、愛知県の私立まで行く生徒もいるにはいるが人数はそれほど多くはないので、そういう状況で公立中高一貫校をつくってそこにニーズがあるのかというのは確かにある。
まして「活性化」だといって、設置者(岐阜県)側の都合でそれほど人気の無い高校やアクセスのよくない高校に中学校を併設しても、惨めな結果に終わりそうだ。
  
   
  
  
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県内私立も苦労してきた。
今でこそ純然たる中高一貫(途中で混ぜたりもしない)の岐阜東中だが、かつて(今の岐聖大附属中のように)「難関高校に進学するための中学校」的な位置を模索していた時期があった。
そういえば大垣日大もずいぶん前に中学校を併設する構想を持っていた時期がある。
野球部を今の姿にする前ぐらいの話だったと思う。
当時の校長の思い入れだったようで、校長が交代するとその話も立ち消えになった。
このように校長が替わると方針が変わるということはどこにでもある。
  
  
  
  
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その点、鶯谷は経営サイドが前面に出て継続的に改革を進めたからか方針がぶれない。
今の親御さん世代が高校生だった頃には改革が始まっていたから、もうかつての「鶯谷女子高校」のイメージでは世間は見ていないだろう。
そういう視点で今、注目しているのは済美高校だ。
  
  
  
  
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済美高校、近年勢いがある。
今の校長になってからいろいろと変わった感じがある。
もちろん彼を引っ張ってきたのは経営サイドだろうし、経営陣が後押ししたからのことだろうが、学校そのものの改革は彼の手腕による部分も大きいのだろう。
彼がいなくなったそのあとにどうなるのか。
かつての鶯谷女子高校が今の鶯谷高校に変貌したようになるには、今後の「一貫性」「継続性」がポイントだろう。
そういえば済美もかつては女子高校であった。
  
  
  
  
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