自給自足というわけでもないが、うちの塾のいろいろなものはできるだけ自分で用意している。
うちの授業料が相対的にお値打ちになっている(だろう)ことはそういう部分が大きい。
たとえば大きなところでは(よく勘違いされるが)この塾の土地建物は借りているわけではない。
買った当時は結構なローンを背負ったが、もうずっと前に完済した。
結構大きな塾でも自前の建物のところは少ない(賃貸とか建物リースとかだ)から、これだけでも固定費が相当違う。
長く続けられていることに感謝。
これまで通ってきてくれた塾生・卒業生の皆さんに感謝。
それから先日出した広告も、もうずっとあのスタイル。
原稿を自分で作り、自分で印刷機を回して印刷している。
ただ、これについては印刷機が壊れたときには…ちょっと考え直すかもしれない。
新しい印刷機を入れる投資と、毎年の広告代との天秤で再検討する。
ある日、うちの塾の広告がカラーの妙に見栄えのいいものになったら、そういうことだ(印刷機が壊れたんだな)と思ってほしい。
このサイトもそうだ。
ずっと昔、インターネットの時代が始まったころは、まずは旧ブログをホームページのように運用し、その後、ちゃんとしたホームページを別で作って今に至る。
最初は無料のサイト(jimdo)で作ったが、物足りなくなって今のようになった。
業者に頼めばもっと見栄えのいいサイトができるのだろうが、そこには費用が発生する。
請け負ってもらうのだから当然だ。
節約したいというのもあるが、稚拙でも自分でいじった方が楽しいというのもある。
これに関しては今後も外注するつもりはない。
(だからネット関係のセールスの電話は要らないとここで書いても営業電話はかかってくるのだろうが。だいたい、インターネットのことを「電話」でセールスする段階で終わっていると思うのだが。ネットのあれこれの売り込みならネットで完結してほしい)
外に置いてある花も「賢学塾園芸部」の作品であり、外注はしていない(当たり前か)。
できる限り安いプロジェクターとPCを見つけて、教室に電子黒板風のものを仕立て上げたのはもう10年以上前か。
本格的な「電子黒板」を入れたらもっとずっとかかったのだろう。
ということで、弊塾の受講料が「リーズナブル」なのには理由がある。
ささやかながら「企業努力」である。
対外的なポリシーとしては、「できるだけお値打ちに」というよりも「裏表なく明瞭にお示しする」というほうを重視してきた。
世の中、もっとお安い塾もあるだろうが、うちの塾は二十数年、とにかく「安心で明瞭な料金」というものを意識してきた。
そして、このシステムは開校以来ずっと同じ。
二十数年前と変えたところはほとんどない。
昔から入塾金もいただいていないし、講習の費用を別でいただいたりしないし、教材費も(テストだ夏期講習のテキストだといって)後から後からいただかない、年度初めやご入塾時に最初にお示しするというのも最初から。
ぱっと見でお安く見せて、別で(あるいはあとで)きっちりいただくというようなシステムが個人的にどうしても好きになれないのだった。