公立高校第一次選抜まであと34日。
今日から34日前というと年末。
冬休みの前半ぐらいか。
つまり年末から今日までの道のりとここから入試までの道のりが同じである。
2月は本当に短い。
28日(今年は29日)という実体的な短さ以上に短く感じる。
あっという間だ。
彼らとの日々もあと1か月ほどなんだなと思うと感傷に浸ってしまう。
この仕事、将来にわたって末永く教えるなんてことはなくて(最近では高校生を教え、大学生になっても就職の支援をして、場合によっては婚活も支援してという塾もあるそうだが)、中学生までしか教えないウチの塾なら15の春でさようならだ。
卒業後、高校を出たとき、20歳になったとき、大学を出たときにウチの塾を訪問してくれる子もいるが、こちらからそれはお願いしていない。
ただ、「こんなに成長したぞ」「希望通りの道に進んだぞ」「心配しなくてもちゃんと前向きに生きているぞ」という報告はうれしいし、ありがたい。
何よりこちらの励みになる。
こんなことを考えていると、ときどき床屋さんがうらやましくなる。
お客さんと末永く(ひょっとすると一生ものの)お付き合いができる。
もちろん、店をころころ変える人、床屋に行かなくなる人もいるだろうが。
私は今、お世話になっているところにその店の開店以来お世話になっており、これからもお世話になるつもりだ。
店主が引退するか、私が床屋に行けない体になるか死ぬかするまでお付き合いをしたいと思っている。
(そういう意味では3年前はもう二度と行けなくなる危機だったんだなあと。実際には倒れる直前に床屋に行っていて約2カ月の退院直後に行くことができたので、入院を挟んでほとんど変わらないサイクルで通っているのだが)
少し前にネットで、ある床屋の店主と一人の客が毎年2人で写真を撮って長年記録に収めてきたという外国の記事があった。
当然だが二人とも最初は若く、だんだん年を取っている。
その時々の風貌が分かって面白い。
いい思い出になる。
私もそういうことをすればよかったな、今からではちょっと遅いなと思う今日この頃だ。
今からでもやってみるか。
いや、恥ずかしいからやめておこう。