学長

数日前の新聞の広告欄に、この地方の某私立大学の広告が出ていた。
来月には共通テスト、そして大学の一般入試が本格化する時期。
それより前のこの時期に私立大学が広告を出すのはごく普通のことなので、頑張っているなあとスルーしようとした瞬間にのけぞった。
高校のとき同じクラスで同じ大学(かつ同じ学部)を受験し、結果的に学年は違えど同じ大学(かつ同じ学部)に通った某氏が、写真付きで掲載されていた。
愛知県の某私立大学の学長になっていたようだ。
ぐぐったら、理事長も兼任していると。
プロ野球でいえば球団社長兼監督である。
びっくりした。
  
  
  
  
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大学の先生をやっていることは知っていたし、学部長になっていたこともどこかで知ったが、学長になっていたとは。
すでに9月に学内の選挙で選ばれて、11月には就任していたようだ。
12月には新聞社に着任あいさつに行ったという過去記事も見つかった。
  
  
  
  
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知らなかった。
  
  
  
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その大学の広告で初めて知った。
検索すると以前にも学長に選任されたという記事は出ていたようだが、小さい記事だったのか気付かなかった。
  
  
  
  
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だいぶん太ったな、というのが最初の感想だった(そっちか)
高校のときから顔はアンパンマンのようだったが、太ってはいなかった(普通の体型)
私のほうは明らかな肥満だった。
それが今は彼のほうがふくよか(だいぶんマイルドな表現)で、私は標準体型だ。
  
  
  
  
  
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時の流れを感じる。
  
  
  
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当該私立大学は、学生数約1万人、レベルは中堅どころ、この地区ではまあまあ知られた大学である。
ウチの塾の卒業生の一人も何年か前にこの大学に入ったという報告をしてくれた記憶がある(彼はもう卒業したと思うが元気だろうか)
そこそこ大きな大学(学生の数で言えば全国で60位ほど)のトップであると同時に、理事長も兼任しているということは教職員+事務職員で正規職員だけでも500人ほど(件の大学のサイトより。非常勤職員も入れたらもっとだろう)を抱える「大企業」のトップにもなったわけである。
  
  
  
  
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…などと私事のようなかつての知人のことを詳しく書いたのも、昔懐かしいからだけではない。
彼が今ウチに通う塾生たちと全くの無縁ではないからだ。
彼は静里小-西部中の出身だったはずである。
つまり塾生たちの多くの大先輩になるはずだ。
いつか母校に講演にでも来るとよい(というか学校が呼んで大学について語らせるといい。卒業生なんだから)
大学は国公私立あわせて全国に800校ほどあるという。
その中には日本大学のようなマンモス大学から小規模の単科大学まで、東京大学のような優秀な大学からそうでない大学まで、大学といってもいろいろあるだろうが、彼がトップを務める大学は先述したように大きいほうに入るだろう。入試のレベルは中堅といったところか。
全国に800人ほどしかいない大学トップのうちの1人というとすごいなと思う。
  
  
  
  
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振り返ると、彼と交流があったのは高校のときから大学の前半まで。
大学では学年が違ったのもあり(彼は浪人して大学に入った。そういう意味では浪人生の星だ。頑張れ、ウチの卒業生の浪人生たちも)、その後はずっと疎遠だから、まあ彼は私のことを覚えていないかもしれないが。
若いときの記憶しかないのだが、大変「いい人」だった。
(今もそのままなのか、そうでなくなったのかは知らない。)
敵を作らない。
いつもアンパンマンのような笑顔で周りと接していた。
彼なら周りに人が集まってくるだろうというタイプだ。
そういう素質を持った人だった。
組織のトップになっても何ら不思議はない。
遠い昔の学生のころ、将来教員になるかもしれないようなことを聞いていたので、高校の先生にでもなるのかなと思ったら、大学院まで進んで大学の先生になっていた。
大学でもゼミの学生たちと楽しく交流しているようだった。
いかにも彼らしいと思った。
  
  
  
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その彼も私もいた高校のクラス担任が校長になった(今は退職しているはず)と聞いたときも軽く驚いたが(校長をやるようなタイプに見えなかった。高2,3とお世話になった)、今回のことにはもっと驚いた。
きっと恩師も驚き喜んでいることだろう。
大学は競争のさなか。
少子化でこの先は大変だ。
勝ち残るための方策を新学長兼理事長は考えないといけない。
件の大学は、どちらかというと近年「伸びてきた」大学というよりは、立地の良いところに派手に移転した割に近年やや「押され気味」に映る。
この地方では割と伝統のある私立大学だけに、明るく元気な新学長のもと、大学が元気になるといいと思う。
彼自身、自分の通った大学・大学院(つまり私たちの大学)よりも、今の勤務している大学のほうがずっと年数が長いはずだ。
愛着もあるだろう。
頑張ってほしい。
  
  
  
  
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