ここ数年、家でも塾でも石油ファンヒーターをあまり使っていない。
最近の灯油価格、そして(そんなにハイスペックなものを使っていないウチの塾のレベルでも)エアコンの性能向上もあって、かつては(環境的には別として)経済的には割に合うはずだった灯油暖房が不経済になってきた。
不経済な上ににおいが出るし(特にエアコン暖房になれるとファンヒーターのにおいが気になるようになった)換気も必要となれば(まあ換気は時節柄ずっとやっていますが)もう長所はほとんどない。
敢えて長所を探すなら、雪が降るような厳冬期になるとエアコンは「霜取り」をして運転を一時停止するし、そうでなくてもエアコンの暖房効率は外温度が低くなれば悪くなるので、そういうことがない(寒かろうが暑かろうが同じように経済的にあまりよくないが同じように運転をする)どんなときもマイペースな石油ファンヒーターは「我が道を行く」というところか。
塾にある2台の石油ファンヒーターも最近はあまり稼働していない。
それこそ雪降りの日ぐらいかも知れない。
非常用なら石油ストーブを持っておいたほうがいいし(停電したらエアコンだけでなく電気を使う石油ファンヒーターも結局使えない)、考えてみたら石油ファンヒーターというのはどっちつかずなんだなと思う。
かつてはいろんなメーカーのトラブルも各地で発生した。
だから大手家電メーカーがどんどん撤退していったのだろう。
今、大手家電メーカーで作っているところは(OEMも含めて)ないはずである。
現在ではダイニチとコロナの事実上2社の争いになっている。
(他にトヨトミという、この地方にあるメーカーも昔からあるが)
このダイニチとコロナ、詳しい方はご存じだろうが、ファンヒーターの燃焼方式が違う。
トヨトミもまた別なので、3社3様、個性がある。
それぞれの燃焼方式には一長一短があるのでどれがよいとは素人の私には断ずることはできないが、次に買うとしたらどのメーカーにしよう(今のところ次に買う予定はないし、そもそも必要かどうかという段階ではあるのだが)。
中学校社会科の地理の勉強的には(テストには出ない話だが)、ダイニチもコロナも新潟県の企業であるところが面白い。
雪国で成長した石油暖房機器メーカー。
今よりもまだファンヒーターが各家庭でよく使われていた頃には、地理の学習が身近に感じられるものとして、授業の小ネタとしてよく使わせてもらった。
小ネタといえば、新潟県にはお菓子(あられ・せんべい系)のメーカーも多い。
いうまでもなく米どころだけに米菓はさかんに作られている。
亀田製菓も三幸製菓も岩塚製菓(ここの黒豆せんべいが好きだ)も新潟県だ。