この塾を始める少し前にPCを買った。当時はWindows95が出て普及し始めた頃。それまで私は前の職場での「スタンダード」だったキャノンのワープロを使っていた。だからはじめはPCでも動くキャノワード仕様のソフトを求めていたりもしたのだった。そのうちそれは使わなくなったが。
最初に買ったPCが富士通(FMV)だったので、Nifty-Serveへ接続するためのソフトがCD-ROM(!)でついていて、それで何の気なしに接続を始めたのが最初。インターネットではなくパソコン通信の世界。しかも接続は今は懐かしいダイヤルアップ接続。最初の頃はつないでログをダウンロードしては切ってというのを繰り返してパソコン通信の「フォーラム」に出入りしていたのだった。
それ以来のおつきあいだからほぼ塾の歴史≓ニフティの会員の年数だった。やがてインターネットの時代に移り、パソコン通信をする意味がなくなり、まもなくパソコン通信の「フォーラム」もなくなった。あの当時フォーラムで知り合った同業者の皆さんはその後どうしているのだろうか。そうこうしているうちにNiftyの経営から当時の「日商岩井」が手を引き(niftyのnとiは日商岩井から来ていたはず)、さらに富士通が手を引いて(niftyのfは富士通だったはず)経営母体もすっかり変わってしまった。が、私はniftyでブログを開設してしまっていたし、プロバイダも当時niftyだったので、そのままだらだらと使い続けることになった。
今ではプロバイダもniftyではないし、ブログもこうしてここに移転しているので、いよいよブログ(ココログ)だけでなくniftyそのものと縁を切る機が熟した。しかしこれだけ長く会員だとすぱっと切ることもできずにいる。何の愛着もないはずが、意外に寂しいものである。