受講料のページを更新して
2015年度のものにしました。
賢学塾では折込広告にも全費用を掲載しているので、
既にご確認していただいていたものと同じです。
今年度と比べて変更した点は以下の2点です。
(1)中3の教材費を年間で2,000円値上げしました。
高校入試対策で一年間に使う教材、
ラストスパートまで入れると本当に膨大な量です。
昨日、面談に来られた方が、
お迎え待ちをしていた中3生のかばんが2つ、
膨れ上がって置かれていたのに驚いておられました。
あれで一人分です(苦笑)。
中2までとは使う量が全く違います。
必要な教材を必要なだけ提供するための苦渋の決断です。
ご理解ください。
なお、ウチの教材費には、
余所が「別途かかります」と言っているような
「模試代」「夏期や冬期のテキスト代」なども
すべて含まれております。
(2)諸経費を3期均等から傾斜配分に。(年額は変わらず)
賢学塾の学習諸経費は紙やファイルその他の購入費、
プリントを刷るための印刷費やコピー代など
お子さんの学習指導に使用する様々なものに充当しております。
経費の性格上、年度替わりの購入が一番多く、
年度の終盤は比較的少なく済みます。
そこで今までの均等割りをやめ、より実態に近い状態に変えました。
年間総額は変わっていません。
この結果、中3だけ年間で+2,160円となり(他の学年は据え置き)
中3生の年間受講料総額は、280,800円(税込)に。
遺憾ながら1年間の総額で28万円以内に収めることが
できなくなってしまいましたが、
この金額には、春期講座も夏期講座も冬期講座も
1学期、2学期の入試対策講座も、
そして今やっている「ラストスパート」シリーズも
すべて入っています。
もちろん、テキストも模試の受験料も
何もかもが入った合計額です。
含まれていない経費は、ありません。
以前は「大手だと賢学塾の2倍近くかかる」という話でしたが、
仄聞するところによると、
今や大手塾はウチの2.5倍~3倍かかるとかかからないとか。
近隣の個人塾さんを眺めても、
成績が良いために最大限優遇された生徒が、
中3の1年間で29万円「しか」かかっていないという
広告が入るくらいですから、
ひょっとするとウチはちょっと、いやかなり
おかしいのかもしれません。
この春卒業した塾生のお母様からも
「値上げしないんですか」と言われてしまいました。
お気づかいありがとうございます<(_ _)>
褒めていただけるどころか、気が付けば
とうとう心配までしていただく料金水準になっていますが、
これには理由があります。
それについては以前、この広告で書いたことがありましたが、
「受講料の相場を破壊したい」とか、
まして「塾業界の常識を打ち破る」つもりなんてありません。
この塾一つでそんな大それたことはできません。
ひとえに私自身の個人的な思いからきていることです。
そもそも、まともに受験指導をする塾なら、
中3生の受講料が高くなるのはやむを得ないところがあります。
中2までとは異なり、受験に向けてやることが多く、
塾での授業・指導の量が下の学年とは全く違うからです。
それを逆手にとって
中2までとあまり変わらない受講料=受験生のケアがいい加減
というネガティブキャンペーンを仕掛けてきた同業者がいたのも
懐かしい思い出です(結構昔の話)。
どっちが本当にいい加減か、火を見るよりも明らかだったせいか、
その塾は今ではもう消滅してしまったのですが。
というわけで、
大手の受講料が不当に高いなどと訴えるつもりも
私にはありません。
サービス業に分類される塾の経費のほとんどは、人件費。
大手、あるいは企業形式で従業員が雇用されている塾で
受講料を安くするということは
つまりは人件費を節約するということとほぼ同じ。
そうなれば、講師の質の維持が問題となります。
ただ、この説明は難しいところがあって、
逆は必ずしも成り立たない、つまり、
高い塾=講師にお金をかける質の良い塾 とは限らないのですが、
安い塾=講師にお金をかけていない塾 というのは
その塾が基金か寄付金か財団か何かで運営されていたり
志の高いボランティア集団で運営されていたりしない限り、
ほぼ成り立ってしまう定式です。
給料があまり出せないけど
人材は確保したいという会社は
給料以外の待遇で従業員の確保・維持を目指します。
一番取りやすい方法は、休日を手厚くすること。
これは企業としてはまともなことで
むしろ良いことだと私は思いますが、
サービスを受ける側からすれば、
違う見方になります。
従業員数そのままで休日を増やすということは、
当然ながら塾が開いていない日が多いということになります。
明日がテストなのに塾が開いてない、とか
入試前なのに「自宅で学習してください」と言われちゃった
なんて例が結構出てしまうようですね。
ウチでは全く考えられないのですが。
簡単にまとめると
お子さんを手厚く指導してほしいというご希望と
受講料を安くしてほしいというご要望は
両立することが極めて難しいということです。
塾は製造業ではないので
海外移転したり海外調達したり下請け企業を絞ったりして
コスト削減することはできません。
また、塾は流通業でもないので
流通の合理化、大量調達などで
仕入れコストを削減することもできません。
(厳密に言えば教材費等はこれができますが、メインの経費ではありません)
大手だからと言っても
スケールメリットが必ずしも発揮できないのです。
じゃあ、この塾は、
この賢学塾はどうなのという話ですが、
(1)人件費がかかっていません。
小さい塾の最大の強みはここにありますね。
収入が減ったら自分が我慢するだけですから
従業員に迷惑をかけるという心配はありません。
逆に言うと、
零細個人塾なのに専任講師を雇ってしまったところは
ある程度の規模の拡大を目指さないと、
従業員も生徒保護者も幸せにはなれません。
最大の強みを敢えて消したということは、そういうことです。
(2)場所代がかかっていません。
塾の2大経費は人件費と場所代。
大手塾にしろ、中小にしろ、校舎は賃貸が普通です。
ビルテナントの場合はもちろんですが、
立派な独立校舎で広い駐車場付の場合も、
借り物であるケースは結構あります。
その点、ウチは賃貸ではないので。
そういうわけで、
「あそこ何だか安そうだけど、大丈夫なの」とか
「あの宣伝の裏には別の事情があるのでは」といったご心配はいりません。
ご安心ください、ということを述べたくて
だらだらと書いてしまったわけです。
いろんな仕事が溜まっているのに(>_<)
さあ、仕事に戻らないと。