1997年5月を振り返る

毎年この時期になると1997年5月のことを思い出す。
もう28年も前。
1997年、賢学塾が開業した年のことである。

以前から何度も書いている(だろう)話だが、あの年の5月、私は開業に向けて物件を探していた。
今でこそあちこちで目立つ空きテナントだが、あの年にはまだそんなに無かった。
塾をやれそうな適当なテナントはなかなか見つからず。
どこかを借りて開業する路線が行き詰まり(というほど長く探し回っていないなあと今は思うが、当時は行き詰まっていると感じた)、とりあえず自宅の一室で始めるかというところまで行きかけたところで、ちょうど5月の
こんな時期に、更地だったこの土地を「借りる」のではなく「買う」ことを決断したのだった。
5月末に本契約。
建物を建てないことには更地では何も始められないので、並行して建物を建てる準備も進めた。
6月初めからすぐ着工できるように、連日動いていた(夏期から始めたかった)
で、何とか6月末までに建物を作ってもらって、7月1日の開校(というか受付スタート)を迎える。
ゴールデンウィークのころに開業を決断してから、今から思うと「わずか」2か月のことだった。
当時の私にはすごく長く感じられたものだが、今振り返ると「一夜城か」と言うぐらいの(大げさな表現)スピードだったのだなあと思う。

あれから28年。

あのとき、得体の知れない新しい塾に通い始めてくれた子が、いま自分の子どもをうちの塾に通わせているというぐらいの年月が経っている。

感慨深いものがある。

あのときの私に「28年経っても塾はまだちゃんとあるから安心して頑張れ」と伝えてあげたい。
「一度死にそうになっているけど」とも伝えたほうがいいかもしれない。
「健康に注意しないと駄目だぞ」と。