高校入試の合否を生徒に逆に伝えるというニュースがあって(滋賀県の話)


高校入試の合否、生徒2人に逆に伝える 東近江市の中学校、受験番号入れ違え:中日新聞Web https://www.chunichi.co.jp/article/1043103

一覧表は市内の中学校が出願後に作り、生徒名、受験先の高校、受験番号などをまとめた。(中略)これを基に、合格発表日の12日に教諭らが高校に行き、合格者の受験番号を一覧表と照合しながら確認した。


岐阜県ではないだろう事案だ。
東近江市ルール(?)で、中学校を通じて合否を知らせていたということらしい。
これは必要なのだろうか。
高校に掲示されるのなら自分で確かめたほうがいいのではないだろうか。
昨年度から岐阜県ではWEB出願システムが導入されており、現地に行かなくても本人が直接合否を確認できるようになったが、滋賀県では令和8年度(2026年春)入試から同様の仕組みが導入されるようだ。
ということは今回のことがなくても、東近江市では来春から中学校が確認に行くという慣行は廃止だったかもしれない(中学校が確認しに行かなくても本人が手元で分かる)
最終年(?)でミスってしまったということなのだろうか(よく知らないが)

もちろんとても大事なことなのでミスがあっては困るが、中学校が確認に行くというしくみそのものがもたらした事件のような気がしてならない。


中学校で生徒2人の高校入試合否を誤連絡 東近江|NHK 滋賀県のニュース https://www3.nhk.or.jp/lnews/otsu/20250324/2060017985.html

県内の公立高校では、それぞれの高校で合格者の番号を掲示して合否を発表していますが、東近江市では、高校まで見に行くことが難しい家庭に配慮して中学校を通じて合否を知らせているということです。


さっき「岐阜県ではないだろう事案」と書いたのは、岐阜県の公立高校入試では合格発表の直後(一部の高校は午後から)に高校の入学者説明会が行われるから、合格発表日には(合格していれば)本人・保護者が高校に出向く必要があり、「高校まで見に行くことが難しい家庭に配慮」すること自体が想定されないのだ(合格発表当日に行かない=入学者説明会にも出ないとほぼ同じ意味になる。事情があってどうしても出られない人は申請と許可が必要だったはずである)
ネット上をいろいろ見てみると、どうやら滋賀県の公立高校では合格発表の日に入学者説明会が行われていないようである(このあたりはよく分からない)
隣県とはいえ、岐阜県とはいろいろ事情が異なるようだ。

 

 

そんなあれやこれやでネットを漁っているうちに滋賀県教育委員会の高校入試関係のウェブサイトを見ていて気がついた。
令和8年度(2026年春)入試のことがもう発表されていると。
しかも昨年12月(2024年12月)に、である。
岐阜県では考えられない早さで羨ましい限りだ。
1年前のこの時期以降にならないと来春入試のことが発表されない岐阜県とはえらい違いだなと。
滋賀県教委のサイト、選抜要項などは見にくく分かりにくい感じを受けたが(当方が見慣れていないのも大きいだろうし入試自体が複雑だ)、先々の発表が早い上に過年度の資料も平成18年度(!)から
たくさん残しているのは大変好感が持てた。
昨春から岐阜県教委がもそもそっと始めた入試問題のネットでの公開も滋賀県のほうが先にやっていたようだ。
WEB出願システムの導入こそ岐阜県に後れをとったようだが、情報公開等については岐阜県よりも進んでいるのだなと感心したのだった。