高校の給食を検討するという話が出てきた


岐阜県、高校の給食導入などを検討へ 「保護者の負担が減る」と江崎知事:中日新聞Web
https://www.chunichi.co.jp/article/1094094
岐阜県は弁当を作る家庭の負担を軽減するため、県内の高校への給食の導入も含めた新たな昼食の提供方法を検討する。4日の県議会一般質問で、平野祐也県議(県政自民クラブ)の質問に江崎禎英知事が答えた。

一方で、給食棟を整備した場合に1校あたり約2億円を超える工事費が見込まれることや、人件費や光熱費、水道代などコスト面の課題があることも指摘。


就任からしばらく経ったからか、単に県議会が開かれていて話す機会が多いからなのか、最近の県知事は新しい大きな構想を打ち上げる発言が目立つように思う。

先日は岐阜羽島駅から岐阜ICまでLRTを整備する構想も打ち上げていた。
岐阜羽島駅と岐阜ICを結ぶLRTの整備を 岐阜県知事、10年後の運用目指し議論開始:中日新聞Web https://www.chunichi.co.jp/article/1091751
LRTは同じ県庁所在地で地方都市で人口規模も近い宇都宮がこれで成功しているのを意識しているのだろうか。
車の円滑な通行を優先させるためにいったん市内の路面電車を全部廃止・撤去してしまった街が今になってそんなことをと思う人もいるかもしれない。
私個人は面白い構想だとは思ったが、構想で終わる可能性のほうが高そうにも思った。

閑話休題。
今回のこの高校給食の話。
弁当を用意しないといけないご家庭(あるいは本人)にとっては悪い話ではないと思うが、知事自身が指摘しているように本格的に学校で給食を作って出そうと思ったら財政支出もなかなかなものになると思われる。
最終的には(全員に供給するつもりなら)民間委託とか、(全員が対象でなければ)今もある購買や出張販売等を充実させるようなところで収まるのかなと思った。

ところで今回驚いたのは記事のこの部分。


江崎知事は議会後の取材に「私も(下宿していた)高校時代に1年間自炊をしていたが、本当に大変だった。近くのレストランや仕出し弁当店との提携や、給食も視野に入れつつ考えていきたい」と話した。


知事は高校時代下宿していたのだと知った。
今の山県市(旧美山町)出身と見たことがあったので、そこまで山奥でなくても加納高校までは(知事は加納高校→東大だったはず)30kmぐらいはあったのだろうか。
自転車で通うには遠すぎるし、バス以外には公共交通機関もないからそういう選択になったのだろう。

今の時代でも、例えばこの西濃地区で北のほうの山あいの僻地から大垣市内の高校へ通学するのは大変なことだ。
今のこの時代なら
保護者やご家族の車である程度のところまでの通学を支えてもらうということもあり得るだろうが、知事が高校生の時代にはまだ大人が(若者から高齢者までみんな)ほぼ一人一台車を持っているような時代ではなかったはずだから、そういうわけにもいかなかっただろう。
給食の構想よりもこちらのほうに「へえ」と思ったのだった。