高専の推薦選抜

岐阜高専の推薦選抜の面接が今日行われているはずだ。

今年の推薦選抜の出願状況は例年とは少し様子が違った。

例年、推薦枠の20人を大きく上回る出願者数であることが多い建築学科が推薦枠ぴったり(20人)の出願者数、反対に例年推薦枠を余らせている機械工学科が枠を超えている。
結果、全員の合格が決まれば全学科で20人の枠が埋まることになる。
建築学科は推薦選抜の倍率が高いことずっと続いていたから、要件をぎりぎり満たしているような子が初めから推薦に出すのを諦めたのかもしれないし、単に要件を満たしている希望者が例年より少なかっただけかもしれない。
あくまで自分の思いつきの推測だ。
機械工学科がこうなった理由は根拠のない思いつきでもにわかには考えつかない。

これは2月の学力選抜にも影響しそうである。

高専では推薦選抜で不合格が出ると、その子たちが学力選抜に回る。
推薦で不合格になったといっても推薦の出願要件は満たしていた子たちだ。
つまり内申点が比較的高い子が学力選抜に流入してくる。
結果、はじめから推薦要件を満たしていないから学力選抜一本で挑戦している子はその内申点が高い子たちと残り20人ほどの枠の争うことになる。
今年はそういうことがないだろう(枠を超えている学科でも2,3人だから影響が小さいだろう)という見立てもできるわけだ。
推薦の出願者が30人だろうが20人だろうが推薦枠は20人までだから学力選抜の枠そのものは変わらないが、推薦出願者数が30人のときは10人が推薦不合格者となり学力選抜に流れてくるのだろうが、20人のときは0人である。
この違いは小さくないと私は思う。
内申と学力検査の比率が約4:6の高専ではなおさら。
前も書いたが岐阜県内公立進学校の比率(3:7)よりも岐阜高専は内申がやや重い。
「要件を満たす内申点なんてとてもとれない」という子も、少しでも多く内申点を確保したほうが岐阜高専に行くにはより有利なのだ。
以前も書いたが、曖昧模糊としており肝心な部分がブラックボックスの中にある岐阜県公立高校入試と違い、はっきり内申点がどう点数化されるかも書いてあり高専の入試は明瞭でよい。

そうそう、今日は大学入学共通テストの一日目でもあった。
今年現役で受験する世代は私が倒れたときの中2生。
早いものである。
大学入試センター試験世代で(断じて共通一次試験世代ではない)現在 高校生を教えているわけでもない私にはこの名前がどうも慣れない。
気をつけていないと「大学入『試』共通テスト」と言ってしまう(紛らわしい)
世間の大人たちは受験シーズン到来と大騒ぎしているわけだが、既に昨年のうちに
私立大や国公立大の推薦や総合型選抜で合格を決めている生徒も多く、またこれから一般入試を受けるが初めから共通テスト利用の入試は受けない私立大学志願者もいるかもしれない。
共通テストを受験する、それも国公立大にしろ私立大にしろ個別大学入試のために真剣に受ける生徒は、大学進学希望者の何%ぐらいになるのだろうと思ってニュースを見ていた。
一言で「推薦」と言っても共通テストを利用した推薦もあり、大学入試は本当に複雑だが。
何はともあれ、共通テストの真剣受験生(そんな言葉があるのかどうか知らないが)は頑張ってほしい。