受験生の話ばかり最近書いてきたので他の学年の話も。
期末テストが終わり余裕が出たので、あることをきっかけにある話をした。
集中することの大切さと、じゃあどうやったら集中できるのかということについての一つの方法。
いつも話しているが(ようにこっちは勝手に思っているわけだが)彼らはどんどん成長してどんどん世代が入れ替わっていくので、自分にとっては以前話したことでもこの学年の子たちには初耳という話もある(その逆もあるが)。
昨日話したのは、要するに今風の言葉(なのか知らないが)でいえば「学校の授業ガチ勢」とでもいうべき人たちになってほしいという話。
勉強はできるだけ効率よくやることを目指すもので、はじめから長時間やろうとするものではない。
人間にはそんなにたくさんの時間は与えられていない。
よく「○時間以上勉強する!」という決意をする人がいるが、聞くたび頭が痛くなる。
勉強はまずやる内容を定めてそれを「○時間以内に、○時までにかたづけよう」と思ってやるものだ。
時計を見ながらだらだらやって「○時間やった」と喜んでいるうちは進歩はない。
時計を見るときは「気づいたら○時になってしまっていた。終わらせないと」というレベルにならないといけない。
テスト前の塾である程度の時間をとって学習しているのも単に勉強時間を長くとるためではない。
そもそも質問してヒントを得て、それについて考えてまた質問してという作業には時間がかかるのである。
分かっていない子にこちらから問いかけて分かっていない部分を掘り下げる作業にも時間がかかるのである。
授業で「あれも伝えたいしこれも理解してほしい」と考えてそれを積み上げると時間が膨らむ。
時間が「かかってしまう」のである。
時間は無尽蔵にはない。
みんな等しく1日は24時間、1年は365日だ。
時間がかかってしまうところをいかに削ったらよいか。
いつもその戦い。
そういうつもりでやっていることは自分自身、決して忘れたくないと思う。