阪大の入試でトラブルがあったようで。
大阪大の入学試験で「試験監督が談笑」受験生ら訴え…抗議の受験生「阪大入試は一発勝負…みんな緊張しているのに許せない」大学側「笑うことはなかった」再試験行わない方針 | TBS NEWS DIG (1ページ)
阪大法学部の入試で試験官をやっていた教員が試験中に大声でしゃべっていたのを何人かの受験生に抗議されたという。
大学側はそれについて謝罪も再試験もする予定もないようだが。
きっかけについてはこのニュース記事に出ているような用紙を破損した受験生がいたとか配られた問題の訂正の紙だとか諸説出ているが、阪大側に記者会見でも開いてもらって詳細な説明を求めたいところ。
あの大阪大学でこんなことが。
入試というのをもっと厳粛なものだと考えるのは、私があちら側(試験官側)でなくてこちら側(受験生側)に寄り添う人間だからだろうか。
大学の教員にしたら余計な負担なだけかもしれない。
しかし、である。
これはちょっと・・・。
近くにいた受験生は耐えられなかっただろう。
どんな事情があったかは知らないが、試験中に受験生の面前でしゃべっていてはだめだろう。
もししゃべる必要があったというなら、教室の外に出てしゃべるなどの方法もあったんじゃないか。
国語の試験でこれをやられたら私もたぶん集中が切れてしまう。
話し声に対抗して問題文を声に出して読み出すかもしれない(それは駄目)。
数学だったら問題を解くことに没頭して話し声など聞こえてこなかったかもしれないが、国語である。
受験生はこの日のために一年間(あるいは3年間、いやもっと前からかもしれない)頑張ってきたのである。
談笑していたという報道があり、大学側はそれを否定しているようだが、複数(10人ほどだという)の受験生からそれなりの大声でしゃべっていたと取られて苦情や抗議が出ているのだから、談笑だったとか談笑じゃなかったとか言う水かけ論は別にして、大枠での事実関係を認めないわけにはいかないだろう。
というか大阪大学法学部、大丈夫か。
法学部、だよね…
阪大はうちの大学と名阪戦という対抗戦を体育会系ではやっていたほど近い存在だ(世間的にはあちらの方がもちろん上の扱いかな。同じ時期に成立した旧帝大で距離的にも遠くないという縁らしい)。
私は体育会系ではなかったが、そういう意味で遠い存在でもなかった阪大でこんなことがあったとは。
実は阪大法学部は私個人にとっても全く無縁のところではなかった。
その話は複雑なので今度するか。
いや、全くたいした話ではないが、ちょっと込み入った説明がいるので今日はパス。
それにしてもこの始末、どうつけるんだろう。
何も処置しないままでは済ますつもりだろうか。
あれこれ議論してぐずぐずしているうちに合格発表も迫ってきてどうしようもなくなる。
いやすでにどうしようもないから突っぱねているのか。
関係者以外にとってはどうでもいい話だからと世間が忘れるのを待つのか。
そんな不誠実な態度を阪大法学部がとるなんて思いたくないのだが。
仮にそうした不誠実な態度を「法学部」がやるのだとしたら、入学してから先の教育内容も思いやられる。
しゃべり声の害を被った受験生の中で落ちた子がいたら「こんな大学入らなくて正解」と思って切り替えて進んでほしい。
うちの生徒の高校入試が無事に終わりますように。