金沢

能登研修に行っていた中2生たちが

1日目は金沢での研修で楽しかったと

「けんけんがくがくpersonal」に書いていた。

金沢。好きな街だが、兼六園の他には

ちゃんと見て回ったと言えるところはない。

暇があれば、ゆっくりと歩いてみたい街だ。

高速1000円を利用して・・・と言っても

土日はほとんど仕事だったな(苦笑)。

 

そういえば、学生の頃、金沢大学に出かけたことがある。

金沢大学は、その昔、金沢城址に建っていた。

つまり、兼六園のすぐ横である。

自分の大学のキャンパスでも見かけたような

古びた旧式の鉄筋校舎が雑然と建ち並んでいたのを

今でもうっすら覚えているが、

同じような建物でも、場所が違えばこうも趣が違うものかと、

感動した記憶がある。

ずいぶん前に郊外移転が完了し、

近代的な立派なキャンパスになったと聞くが

私が学生なら、あの風情のあるキャンパスの方が

絶対に良かったと思うだろう。

 

この金沢大の例に限らず、

日本の大学は一時期どんどん郊外に出て行った。

名古屋周辺の私大は

広大な敷地を求めて東部の丘陵地に移転したし、

同志社も立命館も、京都市外にキャンパスを求めた。

関東でも、多くの大学が多摩方面などに新天地を求めた。

それが今や、都心回帰傾向と聞く。

この地方では、名古屋駅の近く、

笹島の貨物駅跡に愛知大学が出来るし

先日は名城公園そばの広大な公有地を

愛知学院大学が買うという話が記事になっていた。

確かに学生には便利な話だろうし、

したがってそれが大学の生き残り戦略にも通じていることは

十分承知しているけれど、

そうころころキャンパスを変えずに、

大学のキャンパスというものは、学問の府として歴史を刻み、

威厳あるたたずまいを見せてほしいと思う私は

たぶん古い人間だと自覚している。