先日、こんな記事を書いたばかりなのだが、今日なんと6.0km/hを達成してしまった。
やった。
振り返れば歩き始めたころはまず歩行器、ついで杖を使わず歩けるようにというところからで、退院直前の頃には不動産広告の歩行速度基準をクリアする(分速80m=4.8km/h)という目標ができて、退院後には5.2~5.3km/hぐらいのところで「頑張っても自分にはこれ以上無理かも知れない」と一度挫折して、5.4km/hが出せたところでまたやる気を盛り返して、5.5~5.6km/hのところで成績が停滞して諦めかけて5.7km/hという中間目標を最終目標にしようかと考えたり、今年の夏はあまりに暑かったので(熱中症にならないよう)速度測定自体をやめていた時期もあったりと、いろいろ紆余曲折があったが、秋の速度測定再開後は(これまでのことを思うと)きわめて順調にここまで来た。
速度測定再開後しばらくこそ5.6km/hあたりをうろうろしていたが、そのうち5.7km/hが安定して出せるようになったなと思ったら5.8km/hが出るようになり、5.8km/hを続けて出せたと思ったら5.9km/hが出るようになり、5.9km/hが立て続けに出たので6.0km/hを来月までの目標にしようと決めたのがつい一昨日のことだった。
それが今日達成してしまった。
以前も書いたように6.0km/hは3年前からの密かな目標、いつかは出したい数字だった。
3年がかりでついに達成した。
うれしい。
石の上にも三年とはまさにこのことだ。
6.0km/h=分速100m。
若い健康的な男子ならすっと出せそうな速さではある。
それがこの3年間、私にはどうしても達成できなかった。
もがいてももがいてもどれだけ必死に歩いても、瞬間的にさえ達成することができなかった。
今日のスタート時点でも「今日は5.8km/hに逆戻りかもしれない。しばらく辛抱だ。でも5.7km/hとか5.6km/hまで落ちていたらがっかりだな」などと思いながら歩き始めたのだった。
それがしばらく歩いてみたら5.9km/hが出ており「もう少し頑張れば途中経過だけでも6.0km/hが出るかもしれない」と思いながら必死に歩いてみたら本当に6.0km/hに上がっていて「このペース、いつまで保てるかな。今日はこの数字を見ただけでも明日につながる」と思っていたら、明日どころかとうとう今日の最後までペースを維持してしまった。
達成。
先述したように、普通の人には全然たいした記録ではないが、3年前に倒れて全く歩けないところからのスタートだった私が、とうとうここまでになったのは実に感慨深い。
当時リハビリを担当してくれたみなさんにも報告したいぐらいだ。
「やったからできた」
そう胸を張って言える。
今頑張っている高校受験生(中3塾生)も一般入試でこれから大学受験を迎える元塾生(第23期生(浪人)、第24期生(現役))のみなさんも、自分がここまでやってきたことを自信にしてこれから本番に臨んでほしい。