通知表の成績書き換えというニュースがあった


三重 伊賀 校長が教科担当の了承得ないまま成績書き換え指示|NHK 三重県のニュース
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20250922/3070016531.html 

伊賀市教育委員会によりますと、市内の中学校で7月、2年生の1学期の音楽の成績をめぐり、校長が定期テストの点数と大きくそごがあり、教科担当の評価のしかたに問題があるとして、この担当の了承を得ないまま各クラスの担任に対し、成績を書き換えるよう指示したということです。

書き換えは定期テストの点数や昨年度の成績などをもとに、2年生およそ130人のうち、50人余りで行われたということです。

教育委員会では、教科担当の了承を得ずに成績を書き換えたのは不適切だったとして、学校に指示して元の成績に戻されたということです。


学校の通知表の評定が定期テストの点数に沿ったものになっていないなんて今どき学校関係者以外でも常識。
テストの点数と齟齬があったという理由がなんだか不思議というか不自然に思ったのだが実際どうだったかはわからない。
そこから根拠のない勝手な推測をいろいろしてみたのだが、たとえ雑記録ブログであっても世の中の人が見ようと思えば見られるものだから、本当のところがわからないことを予断をもって書くことは避けたい。
いずれにしろ、成績をつけた担当以外による書き換えは不適切だから元に戻すのは当然である。

しかしこのニュースは現状を「誤解」される恐れがある。
「テストの点数が低い」ことと「通知表の評定が悪い」ことが別なことは(何を今さら当然のことをと言われようが)改めて確かめておきたい。
逆に点数が良い→評定が良いということにもならない。
それが良い悪いの問題ではなく、それが現実である。
このニュースで真っ先に気になったのはその点だった。

通知表の評定を改善するには定期テストの点数だけではだめ。
このニュースで問題になっている音楽のような実技教科だけの問題ではない。
英数国理社の5教科でも同じこと。
様々なことが評価されて通知表の成績になっていることは彼らも学校で先生から聞いているはずである。
さらにそのことは塾内でもよく彼ら塾生に話している。
通知表が良い→内申点が高い→高校入試(特に公立高校入試)で有利という図式は3:7だろうが4:6だろうが5:5だろうが(重みが違っても)根本は変わらない。
内申点がなんとかできる段階では何とかしてほしい。
塾なので、最後は得点力をつけてもらうために最善を尽くすが、内申で不利に置かれた状況を得点力で跳ね返すには相応のレベル(当たり前だが高校により異なる)が必要だ。
相応のレベルがあっても、「当日勝負」のリスクは内申点が高い子よりも大きくなる(リスクを取るか避けるかは本人及びご家族が決めること)
今春も含めてそういう受験はいくつもみてきたが(いくつも成功してきたがハイリスク受験の場合やはり100%成功というわけにはいかない)、その経験を経てもなお(というか経ているからこそ)内申点をまだ上げることができる時期のうちはできるだけ上げておいたほうがいいよと思うのだった。


   

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