無償化で私立に流れたか(神奈川県の話)
今日は神奈川県の公立高校入試の話だが、ここでも授業料無償化の影響が出ている。
神奈川県では一昨日が岐阜県でいうところの「変更前出願締切」だったようだ。
神奈川県の公立高校入試、今年は2/17。
岐阜県よりもずっと早いのだった。
無償化で私立に流れたか 神奈川県の公立高志願者2200人減 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20260130/k00/00m/040/362000c
神奈川県教育委員会は30日、2025年度に実施する公立高校入学者選抜の志願状況を公表した。全日制の志願者数は4万3852人で、前年度(4万6104人)より2252人減少。県内の公立中の卒業予定者は約6万6000人と前年度からほぼ変わっておらず、私立高無償化の影響で志願者が私立に流れた可能性がありそうだ。
都会の話なのですべてが大きい数字なのは注意が必要かもしれない。
まず神奈川県では2000人以上公立高校志望者が減ったと聞くと岐阜県民はびっくりしてしまうが、率にすると昨年度比で5%ほどの減少。
岐阜県はまだ出願を受け付けていない段階だが(願書の「下書き」と呼ばれる送信前のWEB画面を作った頃だろうか)、先日の進路希望状況を昨年度と比較すると2.5%ほど(人数で300人ぐらい)の減少だった。
岐阜県の2倍の減り方ということはできるが、とんでもなく公立高校志願者が減ったということではない。
次に都会だけにもともと私立志望者の割合が岐阜県よりも高い。
記事にも
文部科学省の学校基本調査によると、神奈川県内の私立高全日制は25年5月時点で79校あり、47都道府県のうち東京都、大阪府に次いで3番目に多い。
とある。
県内に私立が多い上、神奈川県の子が神奈川県の高校に行くとも限らない。
隣にはさらに私立高校が多い東京都もある。
公立中学校の卒業生が66,000人ほどなのに公立志願者が43,852人
ということは、公立高校希望者の割合が3分の2ほどしかないという土地柄である。
公立高校が圧倒的優位に立っている岐阜県とはスタートラインが違う。
それにしても、5%の減少は大きい。
神奈川県教委の担当者も「公立高を志願せずに県内外の私立高を志願する生徒が増えたと推察される」とか。
それでもまだ公立高校全体の倍率が1.17倍→1.11倍になったということで、岐阜県とは違い公立高校の倍率は1倍を超えている。
岐阜県を含めた多くの地方の県と異なり、公立高校の再編・統合などは考える必要もない段階だろう。
ちなみに岐阜県では先日の進路希望状況の比較だと昨年度0.96倍→今年度0.93倍になっていた。
5%減少の神奈川県よりも、2.5%減少(見込み)の岐阜県のほうが、公立高校の危機レベルが遥かに上なのである。

