模試もし?

岐阜新聞テストの第4回の受験者が県全体で4300人ほどだったようだ。
先月の記事にあった。
  
  
合格へ最後の力試し 岐阜新聞テストに4300人|岐阜新聞Web https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/334745
  
  
いよいよここまできたかというのが率直な感想だ。
全県で18000人ほどの中3生がいるはずだから4分の1を切っている。
公立高校の定員が全県で13000人だからそれと比べても3分の1を切っている。
受験者が比較的多いと言われてきた最終回にしてこの人数である。
かつて中学校でやっていたころに県内の中3生のほとんどが受験した岐阜新聞テストの面影は、もうない。
今の親御さん世代の頃にはもう中学校実施ではなかっただろうが、それでもまだ昔の名残で受験率はそこそこ高かった。
数十年前、全国で中学校から追放された各地のいわゆる「業者テスト」は衰退し完全に消滅したところも多いが、「岐阜新聞テスト」は新聞社の信用もあってか、長く生き残ってきた。
だが、少しずつじわじわと退潮は続いていた。
  
  
  
  
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親御さんの世代が岐阜新聞テストを当たり前のように受けてきた世代だった頃はその影響力もあったと思うが、今の親御さん世代はもう中学校から岐阜新聞テストが追い出された後の世代が中核だろう。
当たり前のように受けるテストという立場が消えた。
そしてコロナ禍が退潮傾向を加速させたかもしれない。
ライバルとして現れた全県模試を採用する塾が増えたことも影響しているだろうか。
  
  
  
  
  
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全県模試はもともと愛知県で定評がある模試だ。
それが岐阜県でも展開を始めた。
全県模試、かつても岐阜県進出にチャレンジしたことがあったと記憶しているが、当時は岐阜新聞テストにまだ力が残っていたのもあって撤退している。
今回は前回の失敗は繰り返していない。
岐阜新聞テスト側が「協力塾も試験会場にする」と言い出したころからいよいよ雲行きが怪しくなった。
塾を試験会場にして各種検定のように細かく受験者を集めたかったのだろうが、結果的に塾で実施されるのが中心の全県模試と同じ土俵に乗ってしまった。
全県模試と岐阜新聞テストが天秤にかけられる状態を岐阜新聞テスト側が自ら作ってしまったのだ。
といって退潮していくテストの生き残り策としてはやむを得なかったのだろう。
ほかにどういう手立てがあったか私には想像がつかない。
  
  
  
  
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岐阜模試と全県模試の2つで今後しばらく高校受験生の模試は展開していきそうだ。
うちの塾は…全国展開の学力テストを使っているので両方とも使っていない。
ただ、県内の模試のどれか受けたいという希望があれば、(志望校のレベルにもよるが)岐阜模試を薦めておきたい。
これは塾のカリキュラムに入っていないから、受けたいなら自分で申し込んでご自由に受けてきてくださいということになるわけだが、決して「受けないでください」なんて言わない。
かつて岐阜新聞テストのときも同じスタンスだった(受けても受けなくても自由。受けたい人は自分で申し込んで受けてきてねという立場)
実際、過去の塾生にも岐阜模試を受けてきた子はいた。
大昔には岐阜新聞テストを受けていた塾生もいた。
大学受験で駿台予備校に通う生徒が河合塾の全統模試を受けるのは普通のことだろう(知らないが)
そんな感覚だ。
  
  
  
  
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