昨日書いた栄枯盛衰で言えば、他産業と比べて歴史の浅いだろう学習塾業界にも栄枯盛衰はある。
かつて栄華を誇った塾で消えたところはいくつもあるし、小さい塾なら消えたところは数え切れないくらいたくさんある。
この地域のことしか、それもごく限られた私の視野の範囲でしか知らないが、例えばむかし大垣駅前に複数存在していた高校受験に特化した(つまりほぼ中3生ばかりを集めて繁盛していた)塾が消えている(遠い昔でもう名前が思い出せない)。
おおむかし岐阜・西濃では進某館というところが結構強かったが、その某学館は西濃と岐阜で分裂か何かをしたあと次第に縮小していき(まるでローマ帝国のようだ)いま西濃には池田のほうに一つしかない(ちょっとぐぐってみたら岐阜のほうはまだいくつか校舎があるようだ)。
そんな昔の話ではない近年の動きで言えば、静岡県のほうから岐阜県に進出してきた某鳴予備校が岐阜県内から撤退したのがもう4年前か。
建物は大垣駅前に未だそのまま残っているが。
佐某予備校が岐阜県に進出してきたときは県内のそこそこ以上の規模の塾はどこも戦々恐々としていたように思う。
それくらい破竹の勢いで有名だった。
浜松から始まって静岡県内、そして愛知県内と続いたその勢いが、岐阜まで来て失速した理由は不明だ。
そういえばその塾のライバルだったはずの同じ県発祥の某英予備校も岐阜県をまだ撤退していないようだが、今では「撤退していないようだ」というぐらいの存在感である。
大垣に来るという噂も聞いた気がするが、来ていない。
前も書いたがこの春には某雪ゼミナールが静里からも私の通勤路の途中からも撤退している。
某雪も一時は西濃でどんどん校舎を増やしていたが(県内塾だが、もともとは各務原や羽島のほうで強かった印象。羽島にも今はないようだが)、最近は縮小傾向。
そうかと思えば個別指導のチェーン塾は新しいところがどんどんできて、既存のチェーンも含めて今も増えている。
これら個別指導の塾はフランチャイズのところが多いので、手を挙げる人がいればどんどん増えるし、その人がやめると決めたら(つまりは廃業だ)どんどん消えていく。
我が家の近くなど、全国チェーンの某個別指導塾が消えたと思ったらしばらくしてちょっと離れた別のところにできたりしている。
移転したのではなく、同じチェーンで廃業したフランチャイジーと起業したフランチャイジーがいたということだろう。
まさに「ゆく川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」である。
…などとひとのことを書いている場合ではない。
この塾は現在28年目。
創立50年を目指して(「目指して」である)頑張りたい。
幸い、今は創立40年、50年を語れるほどすこぶる元気である。
(が、さすがに創立60周年はちと厳しいかもしれない)