ややこしいことになりそうですよと
いつもお世話になっている教材会社の方。
来年から教科書の内容ががらっと変わって
今までみたいな「つまみ食い地理」じゃなくなるので
この春から移行措置がとられてカリキュラムが変わるのだが
その移行のさせ方に複数パターンがあり、
さらに一部の現場では「番外編」が出てくる可能性もあり得る、
というお話でした。
しかも、地理の内容が増えるおかげで
明治以降の歴史が中3にもつれこみ、
中3の7月から公民に入るという、
見たこともないスケジュールになるようです。大変だなあ。
まあ、今までも、戦後の歴史は3年生に持ち越すことが
多かったんですけどね。
でも、なんだかんだ言っても
地理の授業が「正常化」されるのはありがたいです。
現行指導要領の「地理」は無茶苦茶でした。
一部地域だけつまみ食いして、そこを窓口に全部を知る、
確かにある意味、理想的な学び方と言えるんですが、
それができて、知識をつないで思考する力がつけられるのは、
一通りのことを学んである程度の基礎がある人だけ。
それをまだ地理の基礎が全然ない子たちにやらせるという
根本的な矛盾に、偉い人たちは気づかなかったのでしょうか。
いや、きっと気づいていたんでしょうけど、
とにかく削減、削減の号令の中で出てきた
苦肉の策だったんじゃないのかなあと思います。
苦肉の策と言えば、
公立高校入試で出題内容に困った挙げ句(でしょう)、
架空の国をでっち上げて問題を作った年もありましたね。
懐かしい話です。