明日は10月10日

明日はかつて「体育の日」だった日だ。
3連休を作る「ハッピーマンデー」によって今世紀に入ったぐらいに10月の第二月曜日ということになり、さらに数年前に「スポーツの日」に改称されるとともに東京五輪(2021)にあわせた日程変更が2年続いた後(2020年と2021年)、10月に戻ってきた。
10月の第二月曜という設定では「なぜ休日なのか」も次第に分からなくなっており(なぜその日なのか本当に説明できない祝日もあるが)、先日もうちの生徒に訊いたら「なぜスポーツの日が10月にあるのか」だれも答えられなかった。
言うまでもなく東京五輪(1964)の開会式の日が10.10だったことに由来する。
「東京五輪が~」というときもそれが1964年のものか2021年のものか区別しないといけなくなったのでややこしくなったものだが、もう1964東京五輪の思い出を語れる世代は70歳ぐらいから上だろうからだいぶん減ってきただろうか(私も生まれる前のことで歴史的事実としてしか知らない)

それにしても、今日のように五輪に商業化の波が押し寄せる以前はもっとよい気候の適切な時期に開かれていたんだなと改めて気づく。
トヨタ自動車がアスリートファーストでない(という建前かもしれないが)からと五輪の最高クラスのスポンサーを降りるというニュースが先日あった。
トヨタは別の意味で言っているのかもしれないが、日程一つとっても商業的都合で酷暑のなか開催される今の五輪はアスリートファーストではないと感じるのだった。
五輪の商業化、五輪開催で開催都市にその後長く負の遺産がのしかかることについての問題意識が一つのきっかけだったように思うが、
五輪の商業化はそろそろどこかで食い止めないと既に暴走しているように感じる。