新明解国語辞典(三省堂)は「面白い」辞書だとは知っていたが、
たまには真面目に役に立つこともあるんだなと。
中3の国語の授業での感想。
「新解さん」を持ってきたSさんには味わって使ってもらいたい。
気がつけば、賢学塾の辞書コーナーも
中学生向けと謳った今風の国語辞典が並んでいて
岩波や三省堂のちょっと大人びた辞書は肩身の狭い思いをしている。
「新明解」は開校当初は置いてあったはずだが今は・・・と
本棚に目をやったら、だいぶんぼろぼろになりながら
まだ隅の奥の方にいらっしゃった。
ちょっと学習には向かないときもあるけど
面白さは保証するので、たまには借りてもらうといい。
ところで、国語の授業には辞書は必携だ。
辞書を使わない国語の授業なんて授業じゃないと
私は思っている。
とはいえ、辞書はかさばる。
だから賢学塾では辞書を持ってくることは強制していない。
持ってきていない子は本棚のものを借りるのだが
中2や中3は持ってきている子のほうがずっと多い。
いいことだと思う。
言葉の意味を知るだけなら
さっさと板書してテストでもやって覚えさせればいいのだろう。
目的はもちろんそんなところにはない。
辞書を引くことでその先の解説の間口が広がることは多い。
その言葉からさらに別の言葉へと
世界を拡げていくことも出来る。
辞書によって説明の仕方も違うのも楽しい。
そうやって辞書を使うのが本物の授業だ。
高校入試では国語が運命の分かれ道になることもある
ということを知っている塾講師は
受験の怖さも乗り越え方も知っている本物の塾講師だと思う。