塾生が学校のテストでこんな順位でした、こんな点数をとってきました系の話は、公式サイトにもこのブログにもほぼ書かない私だが(何点上がったというのはだいぶん前にちょこっと書いたことがあるか。それも最近は書いていないか。塾なら普通にあることで、本人を称えたとしても(褒めるとしたら点数でなく、そこに至った過程を褒めたい)、関係の無い外に向かって叫ぶものではないかなと)、そんな成績系のことではない、新しい伝説の誕生を前にして大いに驚嘆し、ここに記さないわけにはいかなくなった。
昨日、「賢者の石」超必修編7(過去7年分)と準必修編6(その前6年分)を(未習部分を除いて)ほぼ解いて間違いの解き直しまであらかた済ませた子から「中学校の三者懇談期間の時間を使ってやりたいので次の編(探究編7(さらに前の7年分))がほしい」というリクエストをもらった。
12月冒頭でここまで進めるのはまさに驚異的なペース。
国語だけ一部前倒しして配った年でもここまでのペースの子はいなかった。
今年「超必修編」を配ったのがまだ3週間ほど前のこと。
探究編まで全部終わらせたら合計20年分を解いたことになる。
学校の授業もあるのに。
学校のない土日には塾の授業(入試対策講習)もあるのに。
もちろん平日週2回、夜には塾の普通授業まである。
すごい。
昨晩「探究編」を印刷しながら、昔なつかしい入試問題の数々を見ては当時の卒業生(それをまさに入試で受けた卒業生や、それを「賢者の石」で解いていた卒業生)を思い出してしんみりしていた。
こんな問題、昔やったなあと。
どの年だったか、入試当日に試験を受け終わった皆が塾に寄ってくれたときに証明問題を軽く解説してみせたら、いつの間にか教室が授業を受けているときと同じ雰囲気になっていたり(もう入試は終わったのに)。
いろんな年があったが、それぞれの世代がいい思い出である。
閑話休題。話を戻そう。
超必修編に続いて準必修編を渡した段階で普通よりも太い厚綴じ仕様の「賢者の石」ファイルがもういっぱいだったはずなので、新しいファイルを渡さないといけない。
12月の初めに。
今までこんなに早かった生徒はいただろうか。
のちに東大や京大や東工大や早稲田に進んだかつての卒業生でも、ここまで早くなかった(解くだけでなく直しもやっている上、件の生徒はさらに私立高校の過去問題も解き始めている)。
今こんなに頑張っていることをこの先もときどき思い起こしてほしい。
高校であるいはその先で、行き詰まったとき、苦しくなったときに必ず自分に力を与えてくれる宝物になるはずだ。
このように爆発的に学習した経験は人生の糧となる。
こういう経験を積み重ねて自分を強くすることで、私が以前から言っている「たくましい学習者」に成長していくだろう。
振り返れば私が最初に「爆発的に」学習した記憶は・・・と書き出したら思いのほかすごく長くなってしまったので、いずれ機会があればまた載せることにする。