掛時計

1階の西教室にある時計は開校以来27年間ずっとこの塾を見守ってきた。
塾を開いたとき
同じ掛時計を2つ買って、教室にとりつけた。
玄関から見える位置と事務室には開校祝いでいただいた時計をつけた。
面白いもので、いただいたそれなりの時計がその後何年かして相次いで壊れたのに(事務室の時計が比較的早かった。描いてあったキャラクターにお金がかかっていて機械の方にお金がかかっていなかったのかもしれない)ホームセンターで買った安物の掛時計が長持ちしている。
といっても買った2つのうちの1つは今はない。
故障したのでなく、私が落として壊してしまったのだ。
しかしもう一つは今も生きている。
それが1階の西教室の時計。
安かったのに、たいしたものだ。
あの時計を見るたびにこの塾の27年を想起する・・・なんてことはないが(自分が授業中に一番よく見る教室の時計なのでいちいち想起していたら授業が止まってしまう)用があって外すときなど、たまに手に取ってみるときはやはりしみじみとする(弊塾の教室の時計はどの教室も後ろ側についているのでテストのときなどは見えるように前に移動させるのだ)
この塾に開校以来ずっとあるものは教室の机・椅子など他にもたくさんあるが(君たちの使っている机と椅子は開校以来同じものだという話は時々する。大事に使ってほしい)、機械モノで残っているのはもうあれだけかもしれない。
ここまできたらもうずっと動いてほしいと思う。
時計にも寿命があるのだろうが、平均して何年ぐらいのものなのだろう。