授業料無償化の影響?(他県の進路希望調査結果を分析しながら)
関東周辺の県で進路希望調査の結果が相次いで公表されている。
これは昨年12月1日,10日,15日現在のものである。
だからこれについて「それに比べて岐阜県は遅い」とは言えない。
ただ栃木県は11月に第1回(10月調査結果)発表をしている。
また山梨県も第1回(9月調査結果)発表を10月に行っている。
つまり岐阜県とは異なり2回公式に発表している。
栃木県立高全日制、希望倍率は1.05倍 中3進路調査第2回:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV184J2QV18UUHB011M.html
高校への進学希望98.93% 甲府東普通科は1.45倍 山梨県:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV184GR3V18UZOB001M.html
公立高全日制、倍率1.07倍 私立高の希望割合増える 埼玉県調査:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV184DGLV18UTNB00KM.html
卒業予定者全体に占める県内の公立全日制の希望割合は同3.6ポイント減の59.6%で、過去最低だった。一方、県内の私立全日制は同2.7ポイント増の20.6%と過去最高。全日制希望者のうち県外の私立を希望するのは同1.4ポイント増の8.1%だった。
このうち特筆すべきなのは埼玉県。
埼玉県は公立にも有力校があって競争も激しいが、都内の私立にも通えるという実に複雑な地域。
県立、県内私立、県外(都内)私立という3つの選択肢が普通にあって進路選びも難しい。
塾の腕の見せどころである地域だとはかつて当地の同業者から伝え聞いたことがあった。
つまり岐阜県とはだいぶん事情が異なる。
もともと県外も含めて私立高校が有力な選択肢になっていた地域でのことだということは注意が必要だ。
しかし早くもこの春からの授業料無償化の効果が出ているのか、県内県外私立合計の志望者が4ポイント以上上昇している反面、公立は3.6ポイント減だというのである。
また引用した記事には掲載されていなかった2県については公式発表を見に行ってみた。
栃木県の公式発表を見ると、県立全日制希望者が前年比3.0ポイント減少した一方で私立全日制が2.8ポイント上昇している。
また山梨県の公式発表によると、山梨県でも公立希望者が前年比1.6ポイント下がり私立が1.4ポイント上昇したと。
いずれも埼玉県ほどの動きではない。
特に山梨県は人数を見ると誤差の範囲かもしれない。
だから朝日新聞も埼玉県のような分析や見出しは記事に書かなかったのかもしれない。
また他県のことなので他の要因があるかどうかはわからない。
しかしあるいは授業料無償化の影響だろうか。
もしそうだとしたら岐阜県から見る分にはこの栃木県や山梨県の動きのほうが参考になるかもしれない。
果たして岐阜県がどうなるのか。
岐阜県では今日取り上げた他県のような全体的な傾向の数字を出さないので(個別の公立高校への希望人数だけ)、答え合わせは私立・公立の出願状況が出揃ってからということになる。

