|

授業料無償化の影響に地域差?

授業料無償化で各地の高校入試がどう変わったか(変わっていないか)という記事。
先日の共同通信に続いて朝日新聞も出してきた。


「高校無償化」で私立の志願増? 「東京や大阪とは違う」各地に事情:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASV2L7X63V2LUTIL004M.html


記事によると、既に都や府で独自に授業料無償化を実施してきた東京や大阪では今春さらに公立離れが加速していると。
以前も書いた気がするが都会は私立高校の存在感がもともと大きい(私立比率が地方より高い)

他方、同じ首都圏でも神奈川県や埼玉県はそれほど変わらなかったという総括(これらの県は地方ではないが東京ほど公立が弱いわけではない)
大きな影響が出るのは(今の中2生が受ける)2027年度入試からではないか」という私立高校関係者の声も紹介している。
この声の理由はここでもずっと述べてきたように制度の細部確定が昨秋までずれ込んだから。
今春に向けた募集活動はもう最終盤と言っていい時期で、浸透がじゅうぶんでなかったということだ。

他にも
・宮崎県は私立への志願者が増えたといっても1割ほどだった
・滋賀県は特に私立専願(単願)者が大きく伸びた
というようなことが記事では紹介されている。
この記事の論調としては「各地に事情」のタイトル通り、地域によって違うと。
先日の共同通信はどちらかというと「私立の志願者が増えている!」という論調だったので、それよりはちょっと冷静になっている感じだ。

記事に出てくる塾関係者の話の通り、通える範囲に自分の希望やレベルにあった私立高校があるかどうかで大きく変わる。
それほど選択肢がなければ増えようもない。
都会は公立も私立もよりどりみどりだ。
地方はそうはいかない。
例えばこの西濃地区で私立といえば大垣日大(だけではないが西濃学園はごくごく小規模なので実質一つ)ということになる。
岐阜地区まで射程に入れなければ私立の選択肢は多くない。
・・・・ということにはなるのだが、以前書いたようにその大垣日大はこの春、単願の生徒を大幅に増やしている。
3コースを備えていて「守備範囲」が広いこともあるのだろうか。
大垣駅のすぐそばという地区全体から(地区外、場合によっては県外からも)通いやすいというのもあるだろう。

この記事、共同通信につられて急いで出したのか、全体に生煮え感のある記事だった。
使っているデータも進路希望調査の結果だったり、実際の志願状況だったり一定していない。
もう少し待てば私立高校の出願状況だけでなく公立高校の出願状況も全国の分が出揃う。
その上でもっと深くしっかり検証した記事を出してほしいと思う。

   

岐阜県大垣市の学習塾「賢学塾」です。