科学が証明 「手書き」の絶大なメリット、「脳全体が活性化する」 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/24/100300536/
賢学塾では20年以上、文章筆写に取り組んできた。
一時期、世間の一部で湧いた筆写ブームが起きる前からやってきた。
それは主に国語力強化のための取り組みだが、字を書くという効果がこうやって科学的に証明されたという記事が出てくると率直に言ってうれしい。
「文章を写して何かいいことがあるのか」ということは生徒だけでなく保護者さまからもたまに質問されるし、そのたびに私の考えを述べてきたが、それはあくまでも「私の考え」で「この小さな塾での成果」だけにもとづいていたので、みなさんに受け入れてもらえたかどうか。
こうやって客観的に科学者によって指摘をされるとその話が補強される。
弊塾で文章筆写を始めた頃には、まだ今日のように学校教育の現場でICT化は進んでいなかったが(20年以上前のこと)、その後ICT化がどんどん進み、タブレットを使って学習するのが当たり前になった今だからこそ、手書きがもたらすメリットが見直されるべきなのだろう。
キーボードで文字を入力した方がずっと楽だし、さらにいえば音声入力という手段もあるが、それはあくまでも用があって手早く文字に表したい道具としてより便利だということ。
歩くより走るより自動車を使った方が移動が早くて便利というのと同じで、いつも車に頼っていたら運動不足になり体力は落ちる。
キーボードやフリック入力、音声入力のほうが便利なのではあるが、それに頼っていると学力が鍛えられなくなる。
大人ならいざ知らず、特にこれから成長する学習者たるこどもには「書く」という作業は欠かせないんだなと再認識し、私がやってきたことも間違っていなかったんだなと改めて自信になったのだった。
文字を書く、声に出して読む、そういう作業を通して脳を鍛えることをこれからももっと究めていきたい。