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岐阜県公立高校入試の高得点者の割合の推移をグラフにしてみた

kengakujuku.netのほうに「岐阜県公立高校入試の高得点者の割合の推移(平成25年度~令和7年度)」という記事を上げておいた。
先日書いた「平均点だけでは難易度は語れない」という話の続きのような感じなので、こちらにもグラフを掲載しておく。
以前やったような全体の得点分布の比較ではなく、上位層に絞って作ったグラフのほうが話が分かりやすいかなと。
県教委発表資料から、400点以上、450点以上の割合だけを平成25年度(2013年春)入試から並べたのが下のグラフ。
前から何度も書いているが2012年春までは今と入試制度が違う(特色化選抜があった時代)
つまりこれは今の制度になってからの推移である。

 

岐阜県教育委員会発表の第一次選抜成績結果から引用。下の()内は5教科合計の平均点(平成30年度以降は5教科の平均点の総和)

   

 受験生が過去問は解き終わっているだろう時期でちょっと遅かったかなと思うが(12月か1月ぐらいまでに出しておけばよかったかな)、来年の受験生の参考にでもなれば。
このグラフからいろいろなことが分かる。
わかることの一例はkengakujuku.netの記事にも簡単に書いておいたが、あそこに書いた以外にもいろいろな読み取り方があるだろう。
ここではあちらで書いたこととはちょっと趣が違うことを書く。

大きな目で見ると、令和2年度(2020年春)入試までとそれ以後の様子が、最上位層にとって異なる。
ちょうどコロナ前・コロナ後ということになる。
厳密に言うと2020年春にあの一斉休校があったが、始まったのが2020年春入試直前のこと。
2020年春入試までが「コロナ前」と括ることはできるだろう。
まずここでは450点以上の得点者に焦点を絞って書く。

「コロナ前入試」
平成25年度(2013
年春)入試~令和2年度(2020年春)入試までの450点以上の割合の平均は5%程度。
平均点が安定している割に高得点者の凸凹が大きいのも特徴。

「コロナ後入試」
最近5年間(2021年春~2025年春)の450点以上の割合の平均は7%を超える。
コロナ前入試とは逆に平均点のアップダウンが激しい割に450点以上の割合は比較的安定している。
最低でも6%以上という年が続いている。

コロナ禍が始まって1,2年のあたりでは上記のような輪郭が見えてこなかった。
単年だけの変化なのか、上記のようなはっきりした傾向なのか判断しかねた。
が、5年たつとその前後の違いがはっきりしてきた。

最近の県教委が高得点者を7%程度にする目標で問題を作っているのか。
それともコロナ禍以降、最上位層とそれ以外で格差が拡大しているということか。
それはこれだけでは断定できないが、ここまでくるとコロナ前後で入試の様子が少し変わっているとは言ってもいいように思う。

5%と7%、その2ポイントの違いの意味。
率にすればわずか2ポイントだが、受験生全体の母数をかければ無視できない人数差になる。

たとえば岐阜地区で2ポイント差は単純計算で100人以上の違いになる。
数学の得点分布の記事でも書いたが、これは各地区に均等に上位者がいたという雑な仮定での推定値。
実際には他地区からも上位層の流入が一定数あるのが、岐阜地区の高校を受けた受験生集団。
450点以上をとった生徒はそれよりも多いだろう。

そう考えると、成績上位の高校を受ける生徒にとっては大きい話だと考えられる。

トップレベルの高校では、コロナ前入試を受けた人たちとコロナ後入試を受けた人たちでは話がかみ合わないかもしれないぐらいの差だ。
450点という得点の重みがだいぶん違う。

これが400~500に枠を広げるとそこまでの違いがないのも興味深い。
コロナ前平均21.5%ぐらいでコロナ後平均が約23%。
1.5ポイントも違わない。

まだまだ書けることがあるが、今日はこのあたりにしておこう。

   

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