「岐女短」と呼ばれる岐阜市立女子短期大学の話。
岐女短が柳ケ瀬の起爆剤になる!かも 共学化、四大化、中心部への移転を検討中|岐阜新聞デジタル
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/578936
という記事をたまたま見かけたので今日取り上げたのだが、既にこの話自体はこの春に世の中に出ている。
「岐阜市立大」33年度めどで開学目指す 岐女短を移行へ市が素案:朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/AST454VPST45OHGB005M.html
岐阜市立女子短大(同市一日市場北町)の共学4年制大への移行を構想している市は、新大学「岐阜市立大学」(仮称)の基本計画の素案を発表した。「社会共創学部」(仮称)と「デザイン情報科学部」(同)を擁し、入学定員は1学部100人ずつの200人(収容定員800人)。2033年度をめどに可能な限り早い時期の開学を目指す。
立地は、地域活性化や通学利便性を踏まえて「市中心部への移転が優位性がある」と明記。既存の施設改修を含めて「中心部移転を優先して具体的検討に入る」との方針を示す一方、「現地改修・増築も排除することなく更なる精査を行う」としている。
岐女短、大昔の弊塾卒業生が進学したと風の便りに聞いたことがある。
全国的に短期大学が消えたり四大化したりする流れ、そして女子校も消えたり共学化したりする流れの中で、短大かつ女子校でここまでよく頑張ってきたと思う。
岐女短があったから「岐阜市立大学(仮称)」をつくる土台があったと言えるから、岐女短関係者は胸を張っていいと思う。
2033年度というとずいぶん先の話のように聞こえたので指折り考えてみた。
今(2025年8月)の中3の高校受験が2026年春だから大学受験をするのが2029年春・・・と考えていくと、中2、中1、小6,小5・・・。
今(しつこいが今は2025年8月。こう書かないと何年か後にこの記事を掘り起こした人が混乱する)の小5が大学受験するときが開学目標ということになるのか。
以前から何度も書いているように今(2025年8月)の小6が高校受験するときから岐阜県の公立高校再編が本格化することが公式に予告されている。
今(2025年8月)小6からはもう近年のような弥縫策の公立高校定員削減では対処できないところまで来ている見込みだからである(というか今でも既に弥縫策ではどうにもならない状況で定員割れの公立高校が相次いでいるわけだが。一部の人気校を除いて)。
つまり現在(2025年8月)の小6から岐阜県内の少子化のステージが一段階上がる。
以下は2024年3月に県教委から出た資料から。
そこに記載されていた人数はさらに前の2023年5月現在の数字だからちょっと古いのだが、それに当方で今の学年を重ねてみた。
そういう世代が大学受験する時期に開学をぶつけて大丈夫なのかという不安はあるが、地元に大学、それも公立大学の選択肢が増えることは歓迎したい。
岐阜市内の中心部に開学したらとても面白いと思うが、今の岐女短の校舎もそんなに古くないはずなので(ちょっと検索してみたら岐阜市一日市場の校地は2000年からと言うから今の場所に移ったのはうちの塾が開校してからなんだな)、跡地の活用問題が解決しなければ「精査」の末、最終的には大胆な「移転」は難しいかも知れない。
といって妥協案としてサテライトキャンパスを中心部に作る程度でお茶を濁すぐらいならやらないほうがいい。
各地で(このあたりなら名古屋でも)大学が都市の中心部を目指して移転している時代。
言うまでもなく学生募集上の問題が大きいだろう。
今の岐女短の場所では学生にとっての交通の便は最悪だから、まちづくり云々以前に「岐阜市立大学(仮称)」が順調に船出するには岐阜駅に近い中心部への移転は必要なことだろうと思う。
もっとも、交通の便が大変よいと愛知県から学生が大挙してやってくるかもしれないが、交通の便がよくなくても岐大は既にそうなっているわけだから、これはまあ宿命のようなものである。