「学力テスト反省会」を今回の春期学力テストでもやる。
学力テストの間違えた問題を解き直す機会である。
学力テストについて一人一人が反省の弁を述べるわけではない(当たり前)。
今年は塾の学力テストそのものの日程を遅らせたため、時間的に余裕があるかどうかが問題だったが、今ならまだ期末テストまで間もあるので時間を確保できそうだと踏んだ。(来年からはもっと早くテストをやるべしということは先日書いた)
中3はGW明けに各学校で行われるという実力テスト対策にもならないわけではない。
忘れていたところ、理解が不十分だったところを掘り起こしてほしい。
うちの塾では学力テストもその直しも基本的にレギュラーの授業時間とは別にやるから「時間の確保」が問題になる。
授業時間にやった方が調整も必要なく楽なのだけれど、授業が潰れてしまっても困るから授業とは別日程でやる。
いつものことである。
受験生である中3の塾の学力テストの直しは基本的に課題にしている。
もちろんこちらがきちんと解き直してあるか見届けて最後までチェックする課題だ。
今回の反省会で塾でやりきれなかった解き直しからそうする予定だ。
次回以降はじめからすべて課題になり、次の学力テストまでという期限もついている。
もちろん分からないものもあるだろう(というか分からないからできなかった問題のほうが多いだろう。うっかりミスやど忘れもあるかもしれないが)。
分からないところは塾の質問学習の時間などを使って処理してほしい。
高校に入ってからも進学校なら校外模試等をたくさん受けるのだろう。
模試の対策をするという摩訶不思議なこと(と私が思っていること)をやるのが高校でも(高校生の通う)塾でも高校生では当たり前のようになっているが、同じくらいかそれ以上の力の入れ方で模試後の復習もやってほしいと思う。
模試は大学入試のリハーサル。
リハーサル成功のため入念に準備することも必要だが、リハーサルをやりっぱなしではリハーサルそのものの意味がほとんどなくなってしまう。
しかも主催各社が入試本番を見据えて力を入れて作っただろう模試。
その「食材」を十分に味わっていただくためには復習が欠かせない。
事前に模試の対策をすることで復習になる(しかも「模試でいい点を取りたい」というモチベーション付き)という側面もあるが、模試受験後に解き直しをしても同じ効果はある。
ただ、模試にしろテストにしろテキストにしろ何にしろ、解き直し作業は地道であまり好まれないことが多い。
だからこそ、私が解き直しの意義を唱え続け、本人に丸投げでなく塾が主導して実践していく必要があると考えている。
そういう過程を経て、自分自身で進んで解き直しをすることができる子になれば、「たくましい学習者」に育ったといえる。
それがこの塾を卒業するまでの一つの目標。