塾もいろいろ

前回、賢学塾では3月の入試後から新年度の授業が始まる、
そう書きました。
そして大手塾(など企業的経営の塾)の中には、
3月初め、つまり公立高校の一般入試よりも前に
新年度の授業を始めてしまうところがあることも。
 
これは何を意味するのか。
賢学塾のような塾に通う受験生たちが
最後の最後まで塾に支援されるのに対して、
入試前から新年度を始めてしまうような塾に通う受験生たちは、
受験直前に塾には(あまり、あるいは全く)通わなくなるということです。
 
この話を現在塾選びをされている皆さまに向けて
ご参考になるように書けば、
中3生がその塾でどんなふうにどれくらい
学習しているのかをよく観察すれば、
お子さんが入塾してから
その塾にどれくらい大事にされるかが分かる
ということになります。
入試前日までしつこく指導して送りだそうという塾と
入試まであと少しというところで「後は自分で頑張ってね」と
優しく手を振ってさよならする塾、
どちらを評価されるかは
もちろん保護者様やお子さんたちがお決めになることですが、
新年度の開始時期一つとっても
そういう違いが分かると言うことです。
 
あるいは特色化選抜も間近に迫った今の時期なら、
少しでも多くのことをできるようにしておきたい、
一問でも多くの質問に答え、分からないところをなくしたい、
しつこくお子さんを指導する塾経営者や塾講師はそう考えます。
そういう塾にとって、学校が休みの週末は貴重ですから、
土曜日も日曜日もずっと塾を開けて
中3生相手に授業なり自習なりの対応をするのは
当然のことになっています。(賢学塾も、そうですね)
ところが、そうではない塾も結構あります。
同じ「塾」という看板を掲げながら、
対応にはかなり差があるのです。
どちらがよいかということはここでは述べませんが、
これもやはり、塾を選んでいただく際の
一つの判断材料になりうるということです。
 
こういった違いは塾の大小を問いませんし、
受講料の多寡も問いません。
高い受講料をとって豪華で派手な構えをしていても、
指導はきわめてあっさりしている塾もあれば、
安い受講料で静かにやっているように見えて、
中ではしつこく熱くお子さんに向き合っている塾もあります。
もちろん、その逆もあります。
 
ぜひよく観察していただいて、
塾選びのご参考にしていただきたいと思います。