今春(2024年春)入試の成績等が出たことは先日書いた。
まずは平均点、そして得点の分布状況、さらにそれぞれの設問の正答率、内申点の分布状況と順に読み込んでいくのだが…。
例年通りというかいつも以上に易しかった国語の得点分布が以下のようになっていた。
2024年10月30日県教委公表「令和6年度学力検査結果」より。 国語の学力テスト得点分布。
90点以上が一番多いという、いつも易しい国語がさらに易しい年にありがちな分布になっているが、きれいな坂になっていて美しい(苦笑)。
さすがに「易しすぎた」と来年は少し引き締めるのだろうか。
といってもこの結果が内部で検証される前に来春入試の作問は終わっているのだろうか(知らない)。
これまでを見てきても、70点台後半の平均点の年は翌年の平均点は少し落ち着く…と限ったわけでもない。
2017年~2020年は77点→66点→77点→71点というぐあいに極めて易しい年と普通に易しい年が交互に繰り返されたが、その一方で2021年春(76点)→2022年春(75点)なんていうこともある。
他教科も見る。
これまた見事にフラットなグラフで美しい(苦笑)。
英語はだいぶん以前から得意な子と不得意な子の差が拡大しており、90点以上までほぼフラット、他教科は90点以上こそ少ないけれどそれ以外はほぼフラット。
昔は「積み上げ教科」の英語と数学がきれいな山にはならない感じだったが、最近はどの教科もこういう状態。
上下差が拡大していてのあの平均点だということには注意しておきたい。
このあたりは入試問題の作り方が問題なのではなく、中学校までの教育の現状が反映されている結果だろう。