国立大学

国立大学の財務状況が限界だと。


国立大協会 緊急の声明を公表 財務状況の悪化で「もう限界」 | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240608/k10014474431000.html
>国立大学の運営費交付金は、今年度は全体で1兆784億円と20年前から1600億円余り、率にして13%減少していて、国立大学協会の永田恭介会長は運営費交付金の増額や、地域や産業界からの経済的支援などを求めました。


国立大学法人になり、各大学の努力で「稼ぐ」ことが求められるようになって何年が経つだろうか。
もう限界だという声が国立大学協会から上がっていた。
振り返れば私の大学生時代の遠い昔、まだ今のような仕組みになる前からあまり余裕がある様子ではなかった。
建物の窓枠はアルミでなく鉄だった(重かった)し、ゼミ室の暖房は故障してつけることができなかった(冬は寒かった)。
さすがにそれらはもう改修がされていると思うが「外観がレンガ造りとかの古風でおしゃれな建物でもないのに設備がいろいろ古くさいというのは最悪だな」などと生意気な大学生だった私は当時思ったものだった。
今でも大学から年1回「ホームカミングデー」というイベントのお知らせが来ているはずだが、その中には大学への寄付の案内やら大学が発行するクレジットカードの勧誘やらが入っていたはず。
大学のクレジットカードは通常のカードならカード利用者に還元されるポイントの一部が大学への寄付に回る仕組みらしい。
つまりそれで大学の収益を少しでも上げたいようだ(私は入っていないが)。
遠い昔、私が高校生の頃にすでに年配だった先生が「昔は国立大学の授業料が高校の授業料よりも安かった」というようなことをいっていた。それを思えば国立大学の授業料は随分上がったものだが、それでも国立大学は苦境だという。
寄付だ収益だと大学らしからぬ涙ぐましい努力も続けているのにこの惨状。
私立大学も含めて、教育にもっとお金をかけないと日本という国が沈没すると思う。