この春(2024年春・令和6年度)岐阜県公立高校入試(公立高校第一次選抜学力検査問題)国語の話。
例年通り易しかった話は以前書いた。
問題ごとに見てもどれも正答率が高いのだが、その中で正答率がただ一つ5割を切っていた(42%だった)のがこれ。
令和6年度岐阜県公立高校入学者第一次選抜学力検査問題・国語より。
似た意味、逆の意味、下に目的語(間にレ点をつけると書き下せるもの)なので、消去法でもエと答えられることができそうだが、正答率が42%。
6割台~9割台の正答率がずらっと並んだこの春の国語の入試問題の中では目立つ低さだった。
岐阜県教育委員会発表「 令和6年度学力検査結果」の「第一次選抜学力検査について」より。赤枠・赤矢印は当方でつけた。
ちなみに次に低かったのは大問1④繁忙(はんぼう)の読み。
その次に低かったのは大問1⑨勤勉の書き。
さらにその次が大問1②許諾(きょだく)の読み。
この3つが5割台(上の赤枠)。
つまり易しい国語の中で比較的易しくなかった問題がこの春は漢字・熟語系の問題ばかりということだ。
よく「国語の勉強の仕方が分からない」という子が「とりあえず漢字を勉強しておきました」という話があるが、読み取りが難問ではない岐阜県公立高校入試問題の国語においては、それが当てはまりそうな話ではあるのだった(もちろん塾では読み取りもしっかりやっていますよ)。
あくまでも平均的な読解力はあるという前提の話だが。