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令和の岐阜県公立高校入試・数学は安定しているのか ― 正答率0%問題の時代を回顧する

13年前の平成25年度(2013年春)、今の入試が始まった年の数学の問題はある意味衝撃だった。
正答率0%の問題が出題されていた。
もちろん0%といってもそれは四捨五入された数字であり抽出調査でもあり実際に解けた生徒が皆無だったことは示していないのだが、0%という表示は衝撃だった。
それ以後も数回、正答率0%の問題が登場する。
いずれも2010年代(2013年春のほか2017年春、2018年春)
近年は皆無である。
近年、そういう問題がないことは広く知られたことだろうが(というか逆にちょっと前に正答率0%の問題があったことなんて忘れられているor知らない人もいるのかもしれない。最後の0%問題が8年前なのだから)、改めて記録できちんと確認しておくために下のような表を作った。
今の入試制度になった平成25年度(2013年春)入試~令和7年度(2025年春)入試までで、数学で正答率の低い問題がどれだけあったかを拾ったものである。

    

  

<消えた正答率0%
このように、平成末期に出題されていた正答率「0%」問題は最近7年間は出題されていない。
昨年は正答率5%以下の問題が2問あったがいずれも正答率4%だった。
2021年は近年では例外的に正答率の低い問題が多い年で、90点以上の生徒も少なかった(1.7%)ことは以前書いた
2021年春という特性(コロナ禍の最中に準備が進んだのだろうか)を考えると、生徒側の都合よりも作問側の調整に支障があったのかもしれないとも思わせるほどだ。
この年は正答率1%、3%の問題もあり、この年だけ「令和」の入試の中でちょっと異質。
それを除くと令和の入試は比較的安定しているといえる。
今年の入試がその令和の入試の流れに沿ったものなのか、あるいは難易度に揺れが出るのか。
個人的にはそこも注目している。

<満点が狙えそうな故の落とし穴>
0%が「誰も正答していない」ことを表しているわけではないことは最初に書いたとおりだが、それにしても正答率0%である。
こういう問題があれば満点を取るのは至難の業であり、90点もかなり難しいものになってくる。
そういう時代の数学90点と、たとえば令和7年度(2025年春)入試の数学90点はだいぶん価値が違うだろう。
ここ最近の入試問題は、数学が得意な生徒なら満点も狙えそうな構成が続いていることは事実
2019年春以降(上に書いたようにやや「特殊」な2021年春を除くと)最低正答率は2023年春の大問5(2)(
イ)の2%である。
あとは5%以下といってもいずれも4%(何度もくどいが2021年春を除く)
しかし過去にはこういう経緯もあったことは頭の片隅において入試に臨んでもいいかもしれない。
今年の入試で万が一難問にぶち当たっても、それを想定内として落ち着いてほしい。

    

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