ほとんどの生徒が「高校入試が終わった!」と悲喜こもごもの中、ひっそりと公立高校の第二次選抜をやっている。
昨日までが出願期間で今日一日が出願変更期間だ。
そして検査(入試)は2025年3月21日(金)に行われる。
岐阜地区と西濃地区で33人の受検生がいるようだ。
全県でも池田高校だけが倍率1倍超、2人の枠に3人が出願しており、今日の出願変更で動きがあるのかどうか。
他の高校は第二次選抜でも定員を満たすことがない模様。
併願合格者を受け入れる私立高校の多くは第二次選抜については考慮しない(第一次選抜が残念だった時点で手続きしてもらう、あるいはそもそも第二次選抜の受検を認めない)立場だが、実際のところいつまでも入るかどうか分からない人を待っていられないので当然のことだろうと思う。
いわゆる「高校無償化」の話とも絡んできて、来年度以降はこの第二次選抜の制度設計そのものが問われるかもしれない。
高校無償化で本当に公立と私立がフラットになれば、公立高校入試に第二次選抜は不要という考え方もあるだろう(授業料以外の経費がどうなるかという問題もあるが)。
逆に公立高校の定員割れが進んでいっそう第二次選抜がクローズアップされるようになるかもしれない。
現状、受験生の側から見てこの第二次選抜という制度は使いやすいとはいえない(メインの入試ではない二次募集なのだから使いやすくなくていいという意見もあるかもしれないが)。
西濃地区で言っても、毎年のように第一次選抜で定員割れしている高校もあるが、定員割れしたりしなかったりする高校もあり、そういう高校では第二次選抜が行われるかどうかはふたを開けてみないと分からないから、大半の生徒にとっては最初から第二次選抜をあてにしての志望校選択などできない。
そうかと思えば意外な高校が第一次選抜で定員割れを起こして第二次選抜を実施する年もある。
狙い目だと思っても先ほど述べたように私立高校は第二次選抜までは待ってくれない。
そもそも第二次選抜で学力検査をもう一回やる必要があるのかどうかというのもある。
昨年から第一次選抜の学力検査の得点はWEB出願システムで表示されるようになった。
つまり受検生の成績はシステム内にあるのだろう。
第二次選抜で面接等は行うにしても、第一次選抜の得点結果を第二次選抜でも活用するという手もあるかもしれない(つまり第二次選抜で学力検査をやらなくてもいいのではないかという)。
学力検査をまたやるというのは受検生にとっても当該高校にとっても負担であろう。
以前も書いたが県教委だって第一次選抜本検査・追検査・第二次選抜と3つ入試問題を用意しなければならないのは負担であろう(第二次選抜の問題は第一次選抜の問題よりもだいぶん簡素な作りではあるが)。
WEB出願システムが入った今だからこそこの「成績の使い回し」は検討の価値はあると思うが、第一次選抜の学力検査で大失敗したからリベンジチャンスがほしいという子もいるかもしれない(不合格になるということはそういう子も少なくないと言うことであろう)ので、これは私個人の頭の体操レベルの話だ。
日曜日には甥の高校合格を祝いに岐阜まで出かけた。
本人は大変うれしそうでよかったのだが、祝いを持っていったのに彼の進む高校が高校だけに高校に入ってからの学習を取り巻く状況が段違いに厳しくなることを力説してきてちょっとまずかったかもしれない。
先日来、弊塾に来訪した卒業生にも「大変だよ」「大変だよ」「春休みから頑張らないと」と最後は脅し文句ばかりいう嫌な人になってしまったと自分でも思うが、実際そうなのだから仕方がない。
弊塾は中学生までの塾だから、「高校は大変だよ」→「だから高校でもこの塾を続けよう」というセールストークをしているのではなく、純粋に案じているだけなのである(つまりここでも「裏」がないのだ。本当に正直な塾だと我ながら思う)。
「高校からは自分で頑張れるように」というのが弊塾の掲げる理想でもあるが、彼ら卒業生がどこかの塾に入る選択をしても主体的能動的に塾が利用できる人になってほしい。
いずれにしろ、ここまで弊塾で頑張ってきた子たちが満足のいく高校生活を送れるように祈っている。
みんなよく頑張ってきたのだから、それを財産に高校生活でも頑張ってほしい。
もちろん勉強以外のことも含めて充実した高校生活を送ってほしいと思う。