三者三様?三AI三様?

一昨日と昨日の「定員枠不合格」可能性の話では、抽出作業に複数のAIを使ったと書いた。
時間をかければ人力でもできないわけではないが、見落とす可能性もある。
この問題にそこまで時間をかけられない。
また、複数人で複数回チェックするのと同じように複数AIで複数回チェックすれば、間違いをより防げるのではないかとも考えた。

使ったのは
OpenAIのchatGPT
GoogleのGemini
MicrosoftのCopilot
の3つである。

結論を先にいうと、一番事務作業に徹して忠実に動いてくれたのはCopilotだった。

といっても初手では派手に間違えていたのだが、その後の修正の要請と事務作業に徹するよう伝達したら、ちゃんと働いてくれた。
事務作業に徹するとはどういうことかというと、これはどのAIも同じなのだが、余計な解釈をつけがちだったり、余計なお世話で勝手に整理しがちなのだ。
岐阜県の入試制度をよく知らないのに、これはこうだからと決めつけたりするときもあった。
だからそれを排除して「事務作業に徹する」よう要請したのだった。
そこからはすいすいと作業してくれた。

反対に一度自分の解釈や提示の仕方にはまってしまうと修正がきかなかったのがGemini
何度指示を出し直しても抽出する項目についての修正がきかない。
ふと見たら「高速モード」になっていたので「思考モード」に切り替えて改めてお願いしたら、今度はちゃんと修正して対応した。
だから高速モードだけの弱点かもしれない。
しかし思考モードは時間が少しかかった。
これまでモードの違いを意識したことはなかったのだが、こういうときに差が出るのか。

ここから読み取れることは~と余計な講釈を一番たくさんくれたが、肝心の事務作業が初手で弱かったのがchatGPTだった。
こちらはあなたに講釈をたれてほしいわけではないのだが、と苦笑してしまった。
講釈の果てに指示を超えることをしてくれたりして「ありがた迷惑」だった。
ほしい結果でないところにいってしまったのである。
こちらも修正を指示したらちゃんと動いてくれたが。
彼いわく、最初から事務作業に徹するようにいえば真面目にやってくれたそうである(ここでも講釈を垂れるChatGPT)

ということで、今回の単純作業に一番向いていたのは意外にもCopilotだった。
ただしCopilotでも初手は派手に解釈を間違えていたことには留意しないといけない(こちらでも簡単に気づく間違いだった)
AIによる間違いを防ぐにはこちらの慎重さが必要だと痛感した。

特に第二次選抜についての照合作業はどのAIも最初つまずいた。
出願者の資料に載っていても、合格者の資料に載っていない高校があるからだ。
つまり1人出願していたら出願者数の表には掲載されているが、合格者が0だったら合格者数の表には最初から載っていない。
それを最初からちゃんと把握するのが三者ともやや難しかったようだ。
再点検をお願いしたらいずれもちゃんと修正したが。

意外な発見もあった。
出願者数の資料は独自検査の出願者も内数で掲載されている。
合格者数の資料と仕様が異なりそのあたりがやや複雑だ。
だから合格者数とちゃんと照合できるのかなと思ったら、この点はどのAIも最初からクリアできていた。
反対に合格者数の資料には第二次選抜の募集枠も掲載されているが、これに引っかかるAIはなかった。

もうここまでAIは進歩しているのだなあと実感した瞬間だった。

ところで。
今日の本題とは関係なくここから先はAIの話を離れる。
独自検査で合格した人数を県教委はちゃんと発表したほうがいいのではないかと思う。

これは今の制度が始まった年あたりにも書いていることだ。
独自検査を経て合格したかどうかは本人には示される。
しかし、高校・学科が独自検査で何人合格させたのかはブラックボックスなのである。
独自枠に出願していても一般の枠で合格するということもある。
また、独自枠は無理に埋める必要もないことが制度的に決まっている。
つまり30人の独自枠があって35人が出願していても、独自枠で25人しか合格させないということは普通にあり得る。
次年度以降の受験生が参考にするためにも、独自枠の運用を監視する(大げさに言えば教育行政を監視する)という視点でも、独自検査での合格者数の発表は必要だと思う。

   

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