昨晩のNHK7時のニュース(例によって私はNHKプラスで夜中に家に帰ってから7時のニュースを見ている。昨日も塾は営業していたのでいつも通りのこのパターンだった)は、バスタ新宿からの中継を入れて放送していた。
GWに限らずお盆や年末年始などの連休でも新幹線の駅や空港から混雑ぶりを中継するのが定番になっていたので、バスタ新宿(東京・新宿駅の長距離バスのターミナル)からの中継というのは新鮮だった。
考えてみれば空の便や新幹線を使って(特に何人かの家族で)移動するというのはかなりの出費だ。
空港や新幹線駅でなく、バスターミナルや高速道路のサービスエリアや道の駅で取材したほうがより「庶民の声」に近い感じかもしれない。
以前、沖縄出身の知り合いが「そんなにしょっちゅうは帰れない」と話していたのを思い出した。
連休を優雅に楽しむレジャーでなく、単に帰省するだけでも遠距離の方は大変な出費になる。
沖縄に車で走って行くことはできない。
仮にできたとしても(絶対できないが)距離が長すぎる。
一人ならいざ知らず、家族連れの移動は自家用車がやはり安いのだが。
といっても関東まででも相当な道のりだ。
私は東京まで車で行ったことはないが、広島まで車で行ったことはある。
大垣から東京も大垣から広島も、似たような道のりだが(東京までが約400km。広島までのほうが500km弱でちょっと長い)、あのときは大変だった。
往路はこれから目的地に向かうという高揚感と初めて走る道で見たことのない風景という新鮮さでまだ何とかなったのだが、問題は復路だった。
来たルートをそのまま帰ったのだが、とにかく家が遠かった覚えがある。
果てしなく続く帰路。
「自分は家に帰れるのだろうか」と思うぐらい途方に暮れた。
若かったから(といってあの頃にはもう中年だったが)できたが、今やれと言われてもできないし、やりたくない。
そういえば、広島には鉄道(在来線)で出かけたこともあった。
米原~姫路は割と快適だった(新快速)が、その後が問題だった。
広島に着くまで何度か電車を乗り継いで(どの駅で乗り換えたかはもう忘れた)行ったのだが、疲れたというか、座りっぱなしが続いておしりが痛くなった(苦笑)。
これも今やれと言われたらできない。
もう一回広島に行く用事があったら新幹線に乗って行くだろう。
あのときも帰りは行きで懲りて新幹線を使ったはずだ。
ただ、同じ疲れる旅なら鉄道(在来線)の旅の方がまだよい。
沿線の風景をじっくり見て楽しめる。
その点、高速道路はつまらない。
街中を走る区間がそんなに長くないし、街中は防音壁で覆われていることが多いし、運転している人間が沿道の景色を楽しむことはあまりできないし(脇見運転になってしまい危険だ)。
新幹線の景色は一瞬で流れてしまうからこれもつまらない。
今、建設中のリニアでは全く景色など楽しめないそうだが(トンネル部分が多い+外を走る区間も景色を見るにはあまりに速いということのようだ)、景色が楽しめないなら早くどこでもドアが開発されるとよい。