今年も巨人の独走かと思われたプロ野球(セリーグ)が
俄然面白くなってきた。
何より私の愛するドラゴンズが強くなってきたのは
嬉しい(巨人ファンの方、すみません)。
落合監督の辛抱が、
ここに来ての反転攻勢を呼んだと言っていいと
私は思っている。
ヤクルトと中日、この2球団のチーム成績を細かく見ると
実はそれほど変わらないことに気付く。
むしろ、7月上旬まではヤクルトの方が全体的に良かった。
しかし、ヤクルトは監督が途中交代し
未だに下位にいる。
ドラゴンズは5割あたりをうろついていたが
それより下にならず、何とか踏みとどまっていた。
ファン(や解説者)は容赦ないので
選手起用や作戦、あるいはキャンプのあり方にまで
文句を付けていた。
しかし、じたばたする様子もなく
どっしりと構えて日々の戦いをする。
そして、東京のマスコミには注目されない中、
じわじわと上昇してきた。
若手を育ててないと批判する人も多かったが
気がつけばベンチにもスタメンにも若手があふれている。
若手を使う使うというポーズだけして
ちょっと目立つところで使ってみては
とっかえひっかえ使い捨てする指導者より、よほどすばらしい。
そういえば、面白い話を耳にした。
先月、テレビにもよく出るある野球解説者が、
とある会社の主催する講演で
巨人の優勝は堅い。中日?駄目駄目。
中日は厳しいキャンプをやっていると言うが、
長時間練習をすればいいというものではない。
といった内容の発言をしていたそうだが、
同じ人物が今度はテレビで
中日は練習量がものを言っている。
私は最後は中日が優勝するんじゃないかと思う。
などと発言したというのだ。
解説者・評論家とはしょせんこんなものであり
逆に言うと解説者気分では
現実に立ち向かっていくことは困難だ。
テレビには今、その類のコメンテーターがあふれ
日々思いつきで好き勝手なことを言っている。
生徒たちには、傍観するだけの批評家ではなく、
日々人々が動く「現場」の中で、
現実の世界を動かし、必要があれば変えていく人に
なってほしいと思う。