センター試験が終わったらしい。
センター試験が終わった。
今年現役で受験した生徒たちは、
3年前に賢学塾を卒業した第15期生。
まじめな努力家が多かった。思い出も深い。
どんな結果だったのだろう。
本当は先週あたりに励ましの記事でも書いておきたかったのだが
はっと気が付いたときには
センター試験は終わっていた(情けない)。
以前から(たぶん)何度も書いているように
センターリサーチはあてになるようでならない。
もちろんセンターだけで決まるところは別だが、
2次試験がちゃんとある多くの国公立大学の場合、
微妙な判定の違いで志望校や志望学部・学科を変えることには
あまり意味がないと思う。
センター試験直後のリサーチの結果と
(入試の合否が分かった後の)追跡調査の結果が違うことも
しばしばあるのだから。
2次試験の配点とセンターリサーチでの結果をにらめっこして
どうしたって逆転不能と思われる点数の人だけが再考すればよい。
・・・などと無責任(?)なことを書いているが、
センターリサーチをやっている河合塾自身が
そんな感じの全面広告を毎年出している。
今日も出していた。後で文句を言われても困るからだろうか。
「浪人生、いらっしゃい」ということかもしれないが、
最近では浪人生は本当に少なくなった。
これも以前から何度か書いている話だが、
私の大学時代の同級生に
法学部志望でありながら文学部に志望を変え
(彼はすなわち大学の「名前」が欲しかったのだろう)
入学してから私のセンター試験の点数を聞いて愕然としていた者がいた。
お前がその点で入っているなら、
俺も受けておけばよかったという意味で
愕然としていたのである。
逆に私から見れば
「その点数で志望校を変えるか」という感じだったが
「A判定にあらずんば受験資格なし」というぐらいの
超安全志向だったのだろう。
その安全志向が仇となった。
後の祭りである。
ちなみにこれもまた何度も書いてきた余談だが
当時の私には「法学部が駄目なら文学部で」という発想そのものが
全く理解できなかった。
私は受けた大学すべて法学部で通していたからだ。
もっとも、そんなこだわりも今となっては小さく見える。
自分自身、法学部とは全く畑違いの仕事をしているのである。
人生、先のことは分からない。
大学の選択も人それぞれだと最近は思っている。
もう10年ぐらい前になるだろうか。
「センター試験がよかったので」と、やや照れながら
某国立大学への合格を報告してくれた子がいた。
彼が照れていたのには理由がある。
高校受験のときの彼は、
東高に(と書いてしまってもいいだろう)
ほぼ内申点だけを頼りにして入ったようなものだったからだ。
私もとてもうれしかったのを今でも鮮明に覚えている。
彼は今、地元の某大手製造業で働いているはずだ。
数年前の今頃は、
高3になってから定期的に自習に来ていた卒業生と一緒に
「バンザイシステム」を見ながら志望校を考えたこともあった。
彼女は自己採点結果にやや絶望気味だったが、
視野が狭いというか情報が不足しているというか、
彼女が知らない(が私は知っている)国公立大学はいろいろあり、
彼女の希望や家庭の都合を聞きながら
いくつか志望校をアドバイスした。
合格し、入学した彼女はもう卒業しているはずだが、
元気にしているだろうか。
いろんなことを思い出す、この時期である。
真夜中のオリオン座も、だいぶん西に傾くようになった。