kengakujuku.netの記事に書いたように、昨日、公立高校の出願状況(変更前)が分かった。
今年の西濃地区(学区と思わず書いてしまう。もうとっくに学区はないのに(苦笑))は大垣北と大垣東と大垣商業の3校だけに人気が集まっている。
今年の弊塾生に関係する高校ばかりだが、変更を薦めなければならないような生徒はいないので、入試対策に集中しつつ最終確定まで静かに見守るだけだ。
この仕事を長くやっているといろんな高校に人気が集まるのを見てきた。
北東南西といういわゆる成績的「序列」そのものはずっと変わらないが、倍率の変化はいろいろあった。
この塾を始めた二十数年前は南高にものすごく人気が集まっていた頃だった。
その後、西高に人気が集まった時期もあった。
今年、その両校ともに現在揃って定員割れである。
最終確定までにどうなるか分からないが、時代の流れを感じる。
この塾周辺の人にとっては地元の西高だが他地域からは「場所が悪い」と感じる人が比較的多い。
親御さんが車で送迎してしまう分には田んぼの中のほうがかえって都合がいいかもしれないが、電車だけで通うことはできないし、自転車で行くにも場所が遠いと思う人が多い。
前職にいた若い頃は神戸町で仕事をしていたので「南高が駄目なら池田高で」
という方に多く接してきた。
南高のほうが直線距離的には遠いのだが、電車が使えるかどうかの違いだった。
今の雰囲気は知らない。
変わっているかもしれない。
この塾で仕事をするようになってからは「東高が駄目なら西高で」という方にも少なからず接する。
すぐ近くに西高(中学校と大して位置が変わらない)があるのに、わざわざ南高まで行くことはないという感じだ。
いずれにしろ、一般的な北→東→南→西という成績的高校受験界隈的「序列」とは違う部分での選択というのは当然ある。
もし西高が大垣工業高校の位置にあったら今頃全然違う光景だったかもしれない。
西高といって思い出すのは各務原西高校。
あの高校も比較的歴史の浅い高校だが(むかしむかし各西の校地には岐阜大学農学部があった)、岐阜・岐阜北・加納・岐山・長良の5つの高校に次ぐ位置にある。
電車(名鉄)の駅が比較的近い。
現地に行くと駅まで歩く各西生を多く見る。
地元だけでなく、岐阜地区から広く生徒を集められる要素があるのだ。
もし西高が大垣工業高校の位置にあったら、名鉄ほど本数は走っていないし少々離れているが養老鉄道の室駅や西大垣駅(or美濃青柳駅)が使えないことはない。
西高ほどの孤立感はないので、今頃大垣北・大垣東に次ぐ位置付けになっていたかもしれないと思う。
西高がこの先どうなっていくのか。
地元の中の地元の高校だけに目が離せない。