しあわせは食べて寝て待て

普段TVドラマというのはあまり見ない私だが(ああ、大河ドラマぐらいは年によっては見るか。去年の「光る君へ」も見た。今年のは見ていない)、先週深夜に再放送をしていたのを偶然見た「しあわせは食べて寝て待て」を昨晩また深夜の再放送で見た。

面白い。

火曜日午後10時が本放送だということを把握したので(当然自分は見られない)、次回以降はNHK+で見るか。

先週偶然見始めたときも、テレビを消すところだったところそのままにして見始めて、気づいたら見終わってしまったという感じだった。
別にわくわくどきどきするようなストーリー展開があるわけでも好きな俳優さんが演じているわけでもなく、特にこれというお薦めポイントがあるわけではないのだが、自分は何か見入ってしまったのだ。

主人公の境遇に自分とやや重なるところを見つけたというのもあったかもしれない。
もっとも私は主人公のような都会の会社員ではないし、脳幹出血でいったんリセットボタンが押されてしまったものの、その後遺症でいま苦しんでいるわけではないのでちょっと違うかもしれない。
が、同症の人で私のような事例はごく稀で(先日紹介したように良好な回復はわずか6.1%というデータもある)、命を拾った半分未満の人でも後遺症で苦しんでいる人のほうが圧倒的に多いことを思うと他人事ではないともいえる。
後遺症を残していたら今のように働けていただろうかと思うたび慄然とする。
ありがたくも命を拾い、しかも普通に動けるこの自分を誰かの何かの役に立てたいという思いはある、この塾の運営を通して。
そこに私のしあわせというものはあるのだろう。
「食べて寝て待て」ではなく、「塾にいて待て」というところだろうか。