2月のヤマ場の3連休、何とか乗り切りました(^^;)
何がヤマ場って、中3生にとっては公立高校入試前「最後の」3連休、まとまって学習できる貴重な3日間でしたし(公立高校入試までの残り3週間余りの間に、学校の土曜授業が2回もあって、土日の2日間を朝からまるごと塾で使わせていただけない週末のほうが多いのです。入試も直前のこの時期に集中して行われる土曜授業、本当にこm、ありがたいですね…)、中1・中2生(西部)は期末テスト前最後の3連休、テスト対策もまさに佳境でした。そういうわけで、賢学塾は3日連続で朝9時から夜12時まで稼働。もちろん、全員が全員、朝9時から夜12時まで塾にいたわけではありませんが(完全な「フルコース」は私と、受験生の一部だけかな)。中1生から中3生までが、朝から晩まで入れ替わり立ち替わりの3日間でした。
さて、上にも書いたように、中3生は公立高校入試まであと3週間ほどです。
この時期の受験生にとって大切なことは何か。
新しいものには、手をつけない。
今までやってきたことを確実なものにする。
賢学塾でも、中3生たちに今、求めているのは、まさにこれです。普段、塾の学力テストの解き直しはテストが終わるたびに課題に出してきましたが、この原則に立った学習を徹底するため、先日からは中学校でやった1月の実力テストの「直し」も正式な課題にして、見せてもらっています。
ウチの解き直しチェックは厳しいようです。「ようです」というのは、自分ではごく普通のことだと思っているからなのですが。
たとえば、歴史の並べ替え問題で年号だけ調べて書いて持ってきたものは100%差し戻しとなります。歴史の並べ替え問題には(出題者のレベルが余程低くない限り)必ず歴史の流れを意識した出題意図があります。それに沿って、歴史の流れを意識した調べと直しが求められるわけです。それが分からなければ(分からないから間違えるのでしょうから)アドバイスはもちろんします。社会に限らず、問題に図表があるものはそれを上手に活用してすっきり整理された直しを、数学ならば自分で解き直して解答を出すのはもちろん、自分がどこでつまずいたかまで追究してもらいます。もちろん、いずれも分からなければ直し方のアドバイスをします。
いずれにしろ、直しのための直し(整理することに酔ってしまっているようなもの)や、単にやり直しただけの直し(とりあえずもう1回解いて○つけて終わりというようなもの)は必要ありません。間違いや直しから有益な知識や経験をつかみ取ることが大切で、そういうことができる直しを追究してもらっています。
この過程は、受験勉強の一つであるとともに、この先、塾を離れて自分で学習していくときのために「学習との向き合い方」を身につけてもらう過程でもあるんですよね。ここを駄目出しされずに通過できたら、一人前の学習者です。
それにしても、ここしばらく、学校の実力テストの生徒たちの解答や模範解答の解説を見ていて、面白いところがいくつか(定期テストはいつもチェックしますが、こういう機会でもないと学校の実力テストはチェックしませんからね)。記述問題で「これが○でこれが×なのか」と疑問に思う箇所があったり、模範解答の解説が敢えて難しい解き方を書いて生徒たちをあたかも煙に巻いているかのような感じさえあったり。あの解説を見てあの問題をちゃんと解き直している中学生は世の中に何人いるのかなあ。学校の先生は実力テストのフォローはたぶんしないのだろうし。
閑話休題。
そういうわけで、現在、賢学塾の中3生たちが取り組んでメニューは、
①岐阜県公立高校入試編別問題集「賢者の石」の解き直しの残り(「賢者の石」は賢学塾で作った過去の公立高校入試問題集。一回やって答え合わせまでは既に終わっている)、
②学力テスト・実力テストの解き直しの残り。
そして、それと並行して塾でやっているのが、
③塾で本番を模して作成した実戦的問題演習とその解説授業。
「新しいことには手をつけない」と言いながら、「新しい問題」で演習をやるのは、高校入試の最新のトレンドを知らせ、解説しながらそれを伝えること、そして個別・自学・質問・問答で進めている解き直しの学習の成果を確かめること。さらには実際に問題に取り組むときの注意点を改めてあぶり出して、彼らに繰り返し注意を促しておくこと。解説授業中、彼らの手元にある「賢者の石」を時折開かせ、関連する岐阜県の公立高校入試問題をもう一度確認しながら注意点を説くこともあります。問題演習だけ授業形式の解説を入れているのは、そういう意図があるわけです。でも三番目なんですよね。一番大事なのは①と②。①と②を優先させていくつかの予定を柔軟に変えているのも、そのためです。
さあ、あと3週間ちょっとです。中1・中2の期末テスト対策は明日まで。入試対策とテスト対策の「二正面作戦」はまもなく終わって、その先は再び受験生だけに全力注入モードです。