あと1週間。

夜の演習は今日が最後だった。
明日も夜に授業はあるが、演習ではなく、補講と個別問答学習だ。
そして明後日からは、彼ら第22期生たちが夜に塾に来ることは、もうない。
 
先週末から、彼らが夜遅くまで残って勉強することはなくなり、この空間は早めの時間にひっそりとするようになった。
「昨日は何時に寝た?」
ここしばらくは毎日、彼女らと顔を合わせるたびに聞いている。
今日も聞いた。
みんな笑顔で「10時半です」と答えてくれた。
本当だろうか。
信じることにする。
でも、本当だろうか。
私が心配するので(鬱陶しいので、ともいう)10時半と答えているだけではないだろうか。
しょっちゅう訊かれるので条件反射的に10時半と答えるようになっていないだろうか。
とにかく心配だ。
何が心配って、ちゃんと寝ているかどうかだ。
寝なければいけない。
とにかく寝るのだ。
今日は終了が少しだけ遅くなってしまった(これは私が100%悪い)
午後10時半に就寝できただろうか。
私のせいで就寝が10時半を1分でも超えてしまったのだとしたら、大変罪深いことである。
とにかく寝ていてほしい。
 
それはさておき、今年のラストスパート期間、夜の演習の最後を飾ったのは、自由参加の「延長戦」第12回の数学であった。
自分で言うのも何だが、今日の問題の仕上がりは、今年の中では一番よかったかもしれない。
今日やった問題で得た経験は、よくよく覚えておいてほしい。
出そうな内容、ひょっとしたら突いてきそうな内容がいくつもある。
むろん、問題がすべてそのまま出るはずはない(出たら神だ。そんなの無理)
問題を解く上での教訓として重要な内容が含まれていたということだ。
 
よく、追い込みの時期は理科や社会の暗記に限るなんて話も聞くが、そんなことはない。
数学だって、最後の追い込みを適切にやれば、そこで得られるものは大きいのだ。
ただし、それは導いてくれる人がいればの話。
一人で学習するなら、この時期は暗記物の方が効果的だろう。
でも、ウチの塾生は一人で学習しているわけじゃないから。
毎日のように塾に来て、私の授業を受けたり、私と対話や問答を繰り返しているんだから。
そして、残り数日も、今と変わらず学習し続けるのだから。