あかねさす

国語の授業で「茜色」という言葉が出てくる。
全員が一斉に辞書で意味を調べたのだが(賢学塾では一人一冊国語辞典が使えるよう、本棚に人数分以上の辞書が常備してある。自分の辞書を持ってくる生徒もたまにいるが、義務ではない)、そのとき一人の生徒が「あかねさす」と言った。
北高の愛校歌の冒頭にも出てくる、「紫」の枕詞である。
よく知っておるな、と言ったら、家で聞いたことがあると。
この子のお兄さんたちも親御さんも北高の卒業生だ。
ほう、じゃあ話が出たついでに自分も歌ってみるかと、彼らが辞書を引いている間、何年ぶりか忘れたが声に出して歌ってみることにした。
卒業してもう○年が経つ。
さすがにこの年にもなると途中で歌詞が分からなくなって詰まってしまうだろうから、そこで中止するつもりで歌っていたら、何と(一番だけではあるが)最後まで歌えてしまった。
小中学校と比べれば、校歌を歌う機会は少なかったように思うが、よく覚えているものだ。
学区制がなくなり、立ち位置が難しい母校だが、いろんな意味で頑張って欲しいなと思う今日この頃であった。