最終日に動く年はこれまでもあった。
反対にほとんど動かない年もあった。
今年は大きく動いた。
今年から実質2.5日間になったといってもいい変更期間(数字の発表がないいわば『ブラックボックス』の土日を除くとそうなる)の影響か。
それともWEB出願になり その日その日の締切 という概念がなくなった影響か。
(去年までなら最終締切に反映されたのはその日の午前9時~正午の3時間分の移動だけだったが、今年から最終日の数字には月曜日午後4時以降火曜日正午までの分が入るので、たとえば月曜日の放課後(16時以降)に操作をしたなら月曜日分でなく最終日の分に反映されることになる)
最終締切で数字が大きく動いた。
進路希望調査の段階で大きく定員割れしていて、そのまま定員割れで推移することが濃厚だった南高が定員を超過した。
定員割れを回避した南高関係者はほっとしているだろうが、南高を受ける生徒は驚いているかもしれない。
9人といえども不合格になる生徒が出るのだから全然油断できないし心配する子がいて当然だが、あまり過度の心配して実力が出せなくなることがないよう、落ち着いて受けてきてほしい(と言っても今年、うちの塾から南を受ける子はいない。南は入試当日の応援がしやすくて好きなのだが。もう何年ぐらい現地応援に行っていないだろう。大学を出て就職するとき挨拶に来てくれた彼のときが最後かもしれないということはもう10年以上経つのか。発表のときには関係者がいてもいなくても毎年行っているんだが)。
他方、定員割れのままどころかほとんど数字が動かなかった西高は、最後も微動しかしなかった。
第二次選抜の西高にどれくらいの出願者が集まるのかも注目だ。
中学校によっては第一次選抜の出願先を決めた段階で第二次選抜に出願する意思を確認しているところもある。
また私立高校も併願合格者に対して「第二次選抜は受けられません」とか「第二次選抜を受ける子も結果が出る前に入学手続きはしてもらいます(つまり入学に必要な費用や学用品のお金は払わなくてはならない)」などという対応をするのが普通で、「第二次選抜どんどん受けてきてくださいねー。待ってます!」というお人好しな私立高校は聞いた限りない。
私立高校側からしたら当然だろう。
例年を見ると割れたといっても第二次選抜にそれほどたくさんの出願者は集まらないのが普通だが、北・東・南が溢れることになった今年、西高の第二次選抜はどうなるだろう。
それから、北高や大垣商には岐阜地区の高校(岐高、県岐商あたりか)からの流入も多少あったかもしれない。
特に北高。
最初からこの状況だったのと変更期間でこの状況になったのでは意味合いが違うように思う。
例年、進路希望調査の段階では普通に行けば無理そうな成績での希望者が一定程度混じっている。
そして希望調査の段階ですでに倍率が低いなら当然最後まで変えない。
しかしある程度の人数が溢れているときには決断を迫られる。
それでも変えない子は変えないが、変える子もいる。
つまり最後に変える子が増える年のほうがぎりぎりの子が減りやすい環境がある。
同じ+25人でも受ける子のレベルによって合格水準は変わってくるように思う。
もちろん油断などしていないはずだが、今の勢いのまま駆け抜けてほしい。
ここから入試まで2週間。
意義深い2週間としたい。