「無償化」を巡るドタバタが再び・・・

高校の授業料無償化が一通り落ち着いたと思ったら、今度は小学校の給食無償化の話が「早くきちんと決めて」状態だとか。
こちらも来春からの話なのに「制度設計」の段階だそうで・・・


小学校給食無償化 「何も着手できない」 制度設計見えず首長が苦言 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20251112/k00/00m/040/234000c 

2026年度から小学校で始まる学校給食無償化について、指定都市市長会こども部会長の郡和子仙台市長が12日、文部科学省を訪れ、福田かおる政務官に早期の制度設計を求める緊急要請書を手渡した。
小学校の給食無償化は自民、日本維新の会、公明の3党は26年度からの実施で合意しており、高市早苗首相も10月の所信表明演説で「来年4月から実施する」と明言した。3党は11月7日に初めて実務者協議を開き、26年度からの実施を目指して制度設計を進め、11月中の合意を目指すとしている。


来春のことをこれから政界で「制度設計を進める」というのだから高校無償化以上に深刻な状態のようだ。
いろんなタイプの私立高校が絡む高校授業料無償化と比べると「公」の話だけで楽そうに見えたが、自治体独自の取り組みがあったり自治体によって出す給食に差があるなど、実際にやるとなったら詰めないといけないところは結構あるようだ。
小学校の給食無償化を国がやること自体に反対する人はそう多くはないようにも思うがどうだろう。
(予算が絡むことなので「そのお金をあっちに回してほしい」とか「こういうことに使ってほしい」とか「うちには関係ない」とかいう批判はあるかもしれないが、それはどんな政策についてもありうる話で)
義務教育にかかる家庭の負担については、先日も書いたように自治体によって手厚い補助でいろいろ無償化しているところも少なくなく、住んでいる地域による格差が生まれている。
そういう格差を縮めるという意味でも歓迎だ。
子育て支援という昨今の政策の方向性にも合致する。
当方もやること自体にまったく反対していないが、いかんせん「遅すぎる」
早く決めてほしいところである。

 

   

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